「18~19歳」の被害増加…SNSなどを利用した「ヤミ金融」の“新たな手口”とは?
◆あらかじめ知っておきたいヤミ金融の“新たな手口”
さらに最近目立っているヤミ金融の新たな手口が「先払い買取現金化」です。これについて、小畠さんは「中古のスマホやゲーム機など、商品の買い取りを装って相手に代金を前払いする形で貸し付けをおこない、後になって『商品が届かない』などと言い、違約金の名目で相手から法定金利をはるかに超える利子をつけて、貸し付け金を回収する手口です。商品の売買を装っていても、その実態は“貸し付け”であり、商売としておこなう場合は、やはり貸金業に該当する恐れがあります。そのため、貸金業登録を受けていなければ、違法なヤミ金融業者として罰則の対象となります」と解説します。 先払い買取現金化の特徴は、違約金名目の金銭が非常に高額な点です。そのため、利用者は違約金が払えず、かえって生活が悪化して、また別のところからお金を借りるなど、多重債務に陥る危険性があります。また、個人情報が悪用されるなど、トラブルや犯罪に巻き込まれる危険性もあり、注意が必要です。 最後に、小畠さんは公式X「金融庁金融トラブル注意喚起情報」で、今回紹介したヤミ金融の手口を公開していることを紹介し、「まず、どういう手口があるのかを知るためにも、一度ご確認いただければと思います。『個人間融資』や『ひととき融資』『先払い買取現金化』での貸し付けは、誰でも手軽に借りられるからこそ、そこに大きな危険が潜んでいます。ヤミ金融業者は絶対に利用しないでください」と注意を呼びかけました。 なお、すでにトラブルに巻き込まれてしまっている場合は、金融庁の「金融サービス利用者相談室」または、全国の消費生活センター等へご相談ください。消費者ホットライン(188番)に電話をすると、お近くの消費生活センターや消費生活相談窓口につながります。
今回の話に足立は、さまざまなヤミ金融の手口があることに驚きつつ、「18~19歳の皆さんには、こういったヤミ金融には絶対に引っかからないように注意してほしいなと思います」とコメント。 一方、青木は、「個人間融資」「ひととき融資」「先払い買取現金化」といった手口に着目し、「パッと聞くと何のことか分からない人もいるかと思いますが、これらはすべて“ヤミ金融”。ちょっと目の前のお金に目がくらんだだけで人生を棒に振ってしまうことも考えられますから、本当に甘い言葉には注意が必要です」と注意喚起していました。 (TOKYO FM「青木源太・足立梨花 Sunday Collection」2023年11月26日(日)放送より)