「18~19歳」の被害増加…SNSなどを利用した「ヤミ金融」の“新たな手口”とは?
青木源太と足立梨花がパーソナリティをつとめ、暮らしに役立つ情報や気になるトピックを深掘りしていくTOKYO FMのラジオ番組「青木源太・足立梨花 Sunday Collection」(毎週日曜 7:30~7:55)。11月26日(日)の放送では、金融庁 総合政策局 リスク分析総括課 貸金業室長の小畠貴志(こばたけ・たかし)さんを迎えて「手軽が危険! 新たな手口のヤミ金融 パート2」をテーマに話を伺いました。
◆18~19歳がヤミ金融のターゲットに!?
当番組で「ヤミ金融」をテーマに取り上げるのは2回目で、以前は新型コロナウイルスの影響で収入が減り、困っている人が増えていることに便乗して、ヤミ金融が広がりを見せていたため、注意喚起の目的で深掘りしたものの、残念ながらいまだにSNS上にはヤミ金融の魔の手がはびこっています。 まずは、小畠さんに「ヤミ金融」について伺うと「本来、貸金業をおこなうには、国や都道府県に登録する必要がありますが、ヤミ金融はこうした登録をせずに違法に金銭の貸し付けをおこなって法外な金利を請求したり、返さない場合には悪質な取り立てをおこないます」と説明。 例えば、借りたお金が10万円未満の場合、正規の貸金業者がお金を貸すときの上限金利は“年2割”ですが、ヤミ金融の場合は「トイチ」と言って“10日で1割の利息”で貸し付けがおこなわれてしまい、高い利息によって借金が雪だるま式に膨らみ、返せなくなる可能性が高まります。もちろん、これ以上の金利を請求する場合も多いため、1度ヤミ金融からお金を借りたら大変です。 そして今、特にターゲットとされているのが18~19歳の若者です。2022年4月から成年年齢が18歳になり、スマホやクレジットカードなども、親の同意を得なくても自分の意思で契約ができるようになりました。 しかし、自分が支払える範囲内でスマホやクレジットカードを利用する分には問題ありませんが、なかには限度額を超えて使ってしまう若者もいて、こうした人がヤミ金融のターゲットになってしまうことが懸念されています。現に、昨年1年間に警察にヤミ金融に関する相談をした20歳未満の若者の割合は、前の年と比べて増えているというデータもあります。