アディダスの「サンバ」じゃないほう。街で履くもうひとつのサッカーシューズに注目【東京スニーカー氏が選ぶ買うべき大人スニーカー3選】
UOMOプリント版の連載『教えて! 東京スニーカー氏』でもおなじみの小澤匡行さんが、数多の中から極私的なおすすめモデルを厳選。 【写真】アディダス 2023年総まとめ|サンバ、スタンスミス…大人が選ぶべき「アディダス」のスニーカー23選をチェック!
adidas Originals|PREDATOR MUNDIAL
「サッカーを愛するNYのアーティストやデザイナーたちがプレイを楽しんでいる様子を収めた、ピーター・サザーランドの『GAME』という写真集が好きです。ムンディアルとかコパといったアディダスのトレーニングシューズをUKっぽく履きこなしているのがすごくカッコいい。サンバが流行っていますが、そうじゃないアディダスでこの写真集の雰囲気にトライしたくなって探していたら、このプレデター ムンディアルが2月に、ライフスタイル向けに発売されると知りました。ベースモデルのプレデターもムンディアルもアディダスを代表するフットボールシューズ。ハイブリッドなこのシューズを、サラッと履いてみたいと思います」(小澤)
MERRELL|WINTER MOC ZERO
「モックシューズの元祖と言われるジャングル モックには、冬バージョンがあります。その名もウィンター モック。アフターウィンタースポーツ用シューズとして、2000年に登場していたそうです。ウィンター モック ゼロは、そのアーカイブを進化させた新型で、そんなストーリーを聞くと気になりますよね。ライニングのフリースとかインサレーションの感じもクラシックなムード。ジャングルモックが流行った2000年前後、ヒップホップカルチャー全開だった僕はあまり縁がなかったので、改めてこのウィンター モック ゼロを、コーデュロイのワイドパンツなどに合わせてみたいです」(小澤)
CONVERSE × Scye|JACK PURCELL
「サイとコンバースの初コラボは、パイルアッパーというところに惹かれました。20代の頃にベルベルジンで買ったパイル素材のジャックパーセルを、昨年泣く泣く処分してしまったところだったんです。1988年にカラフルなパイル地仕様の『ジャックパーセル クラシック』が発売されたと、コンバースのオフィシャルサイトにも書かれています。聞けばサイの宮原(秀晃/パターンカッター)さんも持っていたそうで、それが今回のコラボにつながったようです。自分のエピソードを重ねましたが、パイルの質感は当時のものとは違う気がします。ソールも少し褪せたような白で、今っぽく履けるようにカスタマイズされているところもいいんですよね」(小澤) 小澤匡行:「足元ばかり見ていては欲しい靴は見えてこない」が信条。近著に『1995年のエア マックス』(中央公論新書)。スニーカーサイズは28.5㎝。