岩井千怜が首位! プレーのペース改善した天本ハルカが上位進出。「ダイキンオーキッドレディス」3日目をプロがレポート
チャンスにつけてもパットが決まらずバーディが遠い1日になりましたが、ノーボギーのプレーは明日につながる内容でした。天本選手のプレーを見て昨年までと大きく変わったのはプレーのペースでした。 風の読みや難しいシチュエーションになるとプレーが遅くなる傾向が見られていましたが、とてもテンポよくプレーしていましたのでラウンド後に聞いてみると、「昨日は雨や風で考えすぎることもあったので今日はリズムよく回れるよう考えていました」と昨年からプレーのペースの改善を目標の一つにしてきたことが開幕戦での上位でのプレーにつながっているようです。 23年のメルセデス・ランキング43位で初シード入りした天本選手に今後にも注目していきましょう。 話しは逸れますが、今季からJLPGAではスロープレーの累積違反回数に対して罰金を科すことを定めています。ルーリングや紛失球、アンプレヤブルなどのケースは含まずに、プレーのペースが遅くなった場合、イエローカードやバッドタイムの回数によって罰則が科されるようになりました。 レギュラーツアーの場合だと、1回目は注意、2回目は10万円、3回目は20万円、4回目は50万円、5回目は50万円の罰金及びJLPGAが別途定める講習会への参加義務と厳しい罰則となっています。 ステップ・アップ・ツアーにおいては、1回目は注意、2回目は1万円、3回目は2万円、4回目は5万円、5回目は5万円の罰金及びJLPGAの別途定める講習会への参加義務となっています。 昨年初優勝を飾ったリ・ハナ選手もプレーのペースを改善して成績が上がりましたし、考えすぎずにイメージや直感を優先してプレーすることもゴルフでは大切な要素だと思います。 13アンダーで首位に立った岩井千怜から4打差以内に西郷真央、仁井優花、菊地絵理香の4名。6アンダーに山下美夢有、天本ハルカ、5アンダーに鈴木愛と続いています。開幕戦を制するは誰になるのか、最後まで見届けてレポートをお届けします。
プロゴルファー・中村修