ペリカンズのトレイ・マーフィー三世、28得点の大活躍で勝利に貢献も、試合後の会見で母親からフリースロー失敗を責められる
母親の詰問に「僕はフリースローを決めないといけない」と反省
ペリカンズは現地3月1日、ホームでペイサーズに129-102と快勝。現地2月28日、アウェーで行われた同一カードのリベンジ(114-123)をしっかり果たした。34得点を挙げたブランドン・イングラムと共に勝利の立役者となったのはトレイ・マーフィー三世で、28得点7リバウンド2️スティールを記録した。 今シーズンがプロ3年目のマーフィー三世はここまで平均13.1得点、フィールドゴール成功率42.9%と、平均14.5得点、フィールドゴール成功率48.4%だった昨シーズンに比べるとパフォーマンスは落ちている。だがこの日は、2月27日のニックス戦での26得点に続いての大暴れと、オールスターブレイク明け以降は調子を上げてきている。 この活躍によって、マーフィー三世は試合後の会見に登場した。チームも勝利しており、本来ならポシティブな質問で終わる流れであったが、この日の彼は、予想外の質問を予想外の人物…母のアルベダさんから受けることになる。 この日のマーフィー三世は、3ポイントシュートを12本中6本成功と高確率で沈める一方、フリースローは9本中6本成功だった。また、この試合に限らず、今シーズンの彼は、ここまでフリースローの成功率が76.5%と昨シーズンの90.5%から低下している。 そういった背景もあり、アルベダさんは次のように息子に詰問した。「数試合、あなたはフリースローを2本続けて外している。これはあなたの母親を苛立たせるものです。もし、今日外した3本を全て決めれば31得点になることでした」 この質問に対し、マーフィー三世は苦笑いしながら「次の質問へ」と回答を拒否。しかし、アルベダさんの『口撃』は止まらない。「私はあなたが98本連続でフリースローを決めているのを見ています。だから、どうして2本続けて外すのか理由を知りたいです」 マーフィー三世は再び「次の質問へ」と返答するが、アルベダさんは「次の質問というわけにはいかないです。このままだと家に帰ったら嫌がらせをします」と続け、息子は根負けしてこう語った。「分かったよ。僕はフリースローを決めないといけない。そしてフリースローラインの上であせったり、興奮したりしないようにしなければいけないです。頼むから次の質問に…」 20代前半でNBA選手の地位を確立して成功を収めると、周りがチヤホヤすることで慢心してしまう選手もいる。しかし、ことマーフィー三世に関してはその心配は無用と感じる一連のやりとりだった。
バスケット・カウント編集部
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