1/2

15日で実質的な閉業を決めた琉球酥本舗の商品をPRする高田名珠社長＝13日、那覇市の同社

店主の高齢を理由に実質的な閉業を決めた琉球酥本舗

　創業から51年、沖縄のお菓子「琉球酥（りゅうきゅうすー）」などを販売してきた琉球酥本舗（那覇市）が15日、店主の高齢化で後継者不在のため、休業する。 【写真あり】かまぼこ一筋100年、那覇・公設市場前「ジランバ屋」閉店へ

　かつては皇族の来訪時に振る舞われるなど、沖縄を代表する格式高いお菓子として、多くの人に愛されてきた。 　1973年に創業。琉球王朝時代のお菓子を現代風にアレンジしようと試行錯誤を重ね、琉球酥や「万果酥（まんごーすー）」、「国産鶏胸肉でんぶ」や「泡盛豆腐よう」など、多くの商品を展開した。 　会社は20年ほどかけて年商約3億円近くまで拡大し、直営店は4店舗、従業員は40人ほどになった。県内外での受賞は50を超えた。 　社長の高田名珠（めいしゅ）さん（91）は「沖縄の伝統的なお菓子を作ってお客さんに喜んでもらえるのが何よりうれしかった。支えてくれた方々に感謝だ」と振り返った。