代行運転料を惜しんだ代償は大きかった…ハイボール10杯以上飲み飲酒運転、県職員をひき逃げ死亡させる 21歳男、起訴内容認める 鹿児島地裁初公判
鹿児島県鹿屋市寿5丁目の市道で3月、飲酒運転し男性をはねた後、逃亡して死亡させたとして自動車運転処罰法違反(過失致死)と道交法違反(ひき逃げ、酒気帯び運転)の罪に問われた同市吾平町上名、会社員の被告男(21)は28日、鹿児島地裁鹿屋支部(西功裁判官)の初公判で起訴内容を認めた。検察側は懲役5年を求刑し、即日結審した。判決は6月4日。 【写真】〈関連〉3月22日午前6時すぎ、現場周辺を調べる捜査員ら=鹿屋市寿5丁目
検察側は冒頭陳述で「ハイボールを10杯以上飲みアルコールが体に残っている認識があったのに、代行運転料を惜しんで運転した」と指摘。過去にも2回ほど飲酒運転をしたとする証言などを踏まえ「常習性があり、交通法規の順守意識も低い」と論告した。 弁護側は、被告人が今後運転や飲酒をしないと語っており妻や兄が監督する姿勢を示しているなどとして「寛大な処置を」と求めた。 起訴状によると、3月22日午前2時半ごろ、同市内の道路で基準値を超える酒気を帯びて乗用車を運転。足元に落としたたばこの箱に脇見し、前方を横断していた鹿児島県職員の男性=当時(57)=をはねて外傷性くも膜下出血を負わせ、救護措置をせず逃亡し死亡させたとされる。
南日本新聞 | 鹿児島