GK一発退場の横浜FM、5失点大敗で初のACL制覇ならず…アル・アインが2003年以来2度目の戴冠
横浜F・マリノスは25日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝戦セカンドレグでアル・アインと対戦した。 【動画】GKポープ・ウィリアムが一発退場… クラブ初のACL決勝に臨んでいる横浜FM。11日のファーストレグではホームにアル・アインを迎えて2-1で競り勝ち、引き分け以上で優勝という状況でセカンドレグを迎えた。 スタメンはファーストレグから2名変更し、エドゥアルドとナム・テヒに代わって上島拓巳と渡辺皓太がスタートからピッチに立った。その他、ヤン・マテウスやアンデルソン・ロペス、喜田拓也らが引き続き先発している。 先制すれば大きな優位を手にすることができる横浜FMだったが、ファーストレグに続きこの試合でもアル・アインのカウンターからスコアが動く。9分、ソフィアン・ラヒミのスルーパスに反応したヤヒア・ナデルがボックス左に侵攻してGKポープ・ウィリアムを引き付けながらヒールパス。走り込んでいたラヒミに沈められる。 さらに34分、ボックス際で右サイドからのパスに触れたラヒミが畠中槙之輔と交錯して転倒。VARオンフィールドレビューの末にPKの判定となり、キッカーのアレハンドロ・ロメロに決められて2戦合計スコアで逆転される。 それでも40分に横浜FMが反撃。前線からのプレスで最終ラインからボールを奪ったヤン・マテウスがボックス右に侵攻して鋭い切り返し。アル・アインDFを翻弄して左足でゴール左下隅に流し込んだ。これで2戦合計3-3となる。 しかし前半AT、フリーで抜け出したラヒミをボックス外まで飛び出して倒したとしてP・ウィリアムに一発レッドの判定。横浜FMはエウベルに代えてGK白坂楓馬を送り出す。直後のアル・アインボールのFKではロメロのシュートが枠を外れる。横浜FMは数的不利ながら2戦合計で同点のまま試合を折り返した。 横浜FMは後半スタート時に植中朝日に代えて榊原彗悟を投入する。それでもその後もアル・アインペースで試合が進行する中で畠中が接触のないところで倒れ込んでしまいプレー続行を断念。横浜FMは63分に畠中と喜田に代えてエドゥアルドと山根陸を送り出す。 67分、クロスを防いだ流れからボックス右のラヒミに左足で強烈なシュートを繰り出されるとGK白坂の反応は及ばず。ニアを抜かれて2戦合計スコアで再びリードされる。 後半ATにもボックス内へのスルーパスに対処しようとしたGK白坂がキックを空振り、ゴールを空けてしまう。フリーとなったコジョ・ラバに難なく沈められてさらに点差が広がる。直後の95分にもロメロのシュートの軌道を変えたラバに2点目を許す。 そのまま試合が終了し、クラブ最高位の準優勝でアジアでの戦いを終えたものの初制覇とはいかなかった。アル・アインが2003年以来2度目の優勝を果たしている。 ■試合結果 アル・アイン 5-1(2戦合計:6-3) 横浜F・マリノス ※アル・アインが2度目のACL優勝 ■得点者 アル・アイン:ソフィアン・ラヒミ(8分、67分)、アレハンドロ・ロメロ(34分)、コジョ・ラバ(90+1分、90+5分) 横浜FM:ヤン・マテウス(40分)