大谷翔平（写真はAP）

　◇20日（日本時間21日）　ロッキーズ―ドジャース（デンバー） 　ドジャースの大谷翔平選手が20日、ロッキーズ戦に「1番・DH」で出場し、1回に先頭打者本塁打を放った。2試合ぶり21号先制ソロで、ナ・リーグの本塁打キング単独トップに浮上した。安打数でメジャー通算775安打となり、青木宣親を抜き、日本選手歴代単独3位となった。 ◆大谷翔平、リーグトップの21号先頭打者弾…センターわずかに届かず【動画】 　大谷がいきなり魅せた。1回先頭で打席に入ると、左腕ブラックの甘いシンカーを捉えた。打球は中堅手のグラブをわずかに超えてフェンスオーバー。球場が騒然とする中、ダイヤモンドを1周した。先頭打者本塁打は今季初で、自身7度目となった。2回は四球で歩いた。4回は空振り三振、6回は中飛に倒れた。8回は2死二塁になった後、申告敬遠で出塁。多くのドジャースファンが詰めかけた敵地で、ブーイングが起きた。 　試合前、ロバーツ監督は1番・大谷について「ベッツの怪我で他に選択肢はなかったよ。以前にも彼は経験があるし。ただ、1番に座る前からバットは振れていた。彼は（打順関係なく）やるべきことをやっているだけ」と語っていた。 　ベッツ不在の危機を、バットで救っている。前日に大谷は「怪我人が多くなる時期。不幸中の幸いで、ムーキーも戻ってくる、由伸もシーズン中に戻ってくると思う。そこまでみんなでしっかりとカバーしたい」と改めて主力の覚悟を示していた。