《有名Pは「どうか考え直して」》星野源『紅白』での園子温監督作の主題歌歌唱に賛否…NHKが明かした批判への「回答」
「あなたへの歌」をテーマに開催される今年の『第75回NHK紅白歌合戦』。12月23日に出場者の曲目が発表されたが、星野源(43)が歌唱する楽曲『地獄でなぜ悪い』が波紋を呼んでいる。 【写真あり】NHKからオファーされたことを明かしていた星野源 星野が紅白に出場するのは、今年で10回目。これまではその年に発表された楽曲を披露してきたが、『地獄でなぜ悪い』は’13年9月にリリースされた楽曲だ。 紅白の公式サイトでは、「見どころ紹介」のページで《人生の矛盾や厳しさを受け入れつつも、前向きに生きていく姿勢が表現されており、多くのファンに勇気を与えている楽曲です。今回は、特別に“ギター1本の弾き語りバージョン”でお届けします!》とアナウンスされている。 星野も23日に更新したインスタグラムで本楽曲を披露することを報告し、選曲の経緯をこう明かしていた。 《NHK紅白の演出の方に、今年この曲を歌って欲しいんです。この曲をテレビを観ている“あなた“の一人一人に届けて欲しいんです。と、その熱い想いと共にオファーをいただいたとき、本当に驚きました。そして、血が湧き上がるような感覚にもなりました。弾き語り、一生懸命に、“今“の気持ちで歌いたいと思います。大晦日、よろしくお願いします!》 本楽曲といえば、’13年9月に公開された國村隼(69)主演の同名タイトル映画で主題歌に起用されたことでも知られている。 「この映画には星野さんも出演しており、当時のリリースでは監督の園子温さん(63)からのオファーを受けて楽曲を書き下ろしたと伝えられました。しかし当時の星野さんは、闘病中でもありました。’12年末にくも膜下出血の手術を受け、’13年2月に復帰するも手術箇所が万全ではなくなってきていることが判明。治療に専念するため、同年6月に再び活動休止を発表したのです。この楽曲も病室で生まれたといいます」(音楽関係者) 当時、星野は楽曲の制作経緯について、《今回は、昔よくあった「映画の題名と同じタイトルの主題歌」を作ろうというのが最初のアイデアでした。自分が出演しているということもあり、映画の世界観をちゃんと組み込んだものにしようと思いました》と特設サイトで説明。その上で、自らについてもこう明かしていた。 《詞が書けたのは6月の中旬、夜中の病室でした。そのとき僕は定期検査入院をしていて、その時はこんな結果になるとも知らず、呑気に詞を書いてひとり病室の中で盛り上がっていました。そして歌入れも全て終わったその一週間後、検査の結果が出て、手術した箇所が万全でなくなってきていることがわかり、活動休止を余儀なくされました。この歌は、映画の主題歌であると同時に、どうしようもなく個人的な歌です》 星野にとって、魂を込めたかけがえのない楽曲であることには違いない。紅白で披露されることにファンも驚いたようで、Xでは《まさかの選曲!大好きな曲なので本当に嬉しいです》《予想外でした!》と歓喜する声が相次いでいる。 だがそのいっぽうで映画監督を務めた園氏といえば、’22年4月に『週刊女性』で報じられた性加害疑惑が物議を醸したことも記憶に新しい。 「記事では、自ら手がける作品への出演を条件に、複数の女優に性的関係を迫ったと伝えられました。直後に園氏は謝罪コメントを発表しましたが、“事実と異なる点が多い”とも主張。翌5月に名誉を棄損されたとして、発行元の主婦と生活社に損害賠償や謝罪広告などを求める訴訟を提起しました。そうしたなか’23年2月には、性被害を告発した女優の1人が同年末に自死していたことも『週刊文春』で報じられ、衝撃が広がることに。園氏側は今年4月に、同社が記事をインターネット上から全文削除することを受け入れたとして、和解によって解決したことを報告しています」(社会部記者) 出版社との裁判は終結したとはいえ、いまも園氏にネガティブなイメージを抱いている人も少なくないようだ。園氏が手がけた映画の主題歌をNHK側が星野にオファーしたことや、星野がそれを受け入れたことに疑問視する声も上がっている。 《紅白の「地獄でなぜ悪い」はNHKからの熱烈なオファーなの…なぜ 個人的にあの曲好きだけど、あの映画の主題歌だったことで園子温からの性加害を思い出してしまう人がいる限り紅白のような場所で歌うことは避けてほしいとは思ってる。星野源好きだから余計に》 《星野源の音楽が好きだよ。演技が好きだよ。だからちゃんとファンからの批判に耳を傾けてくれませんか。性加害を起こした監督が悪いのは大前提で、『地獄でなぜ悪い』を紅白で歌ってほしいとオファーしたNHKと、それに応じることを発表した星野さんにも憤っています》 また、音楽プロデューサーの松尾潔氏(56)も、「#園子温 」「#性加害問題」「#NHK紅白歌合戦」などのハッシュタグを添えて、《選曲の背景にどんな事情があったのか知る由もないけれど、源さんもNHKもどうか考え直してください》と訴えていた。 そこで本誌は12月24日、NHKを取材。星野が紅白出場するにあたって同曲をオファーした理由や、否定的な声が上がっていることについて見解を問い合わせた。すると同日19時に、広報局から次の回答が寄せられた。 「個別の交渉・制作過程についてはお答えしておりませんが、第 75 回紅白 歌合戦の出場歌手の歌唱曲は、『あなたへの歌』という今年のテーマのもと、 番組全体の構成、演出面などから判断し、決定しました」