法政時代から麻雀にのめりこんだ競輪選手・昼田達哉 麻雀プロ・佐々木寿人氏におののく「あの佐藤慎太郎さんを」
久留米競輪場のナイター競輪「第23回戸上守杯×HPCJC(F1)」が27日に2日目を開催。準決3Rを2着で通過し、決勝進出を決めた昼田達哉(25歳・岡山=121期)に話を聞いた。 これまで初日予選は1着か2着しか取ったことが無かったが、今節はまさかの3着スタート。「選手になって初めて」と、しきりに悔しがった。挽回を期す戦いとなった準決は狙い済ましたロングカマシがピタリと決まった。篠原龍馬に寸前差しを食らったが、2着に踏みとどまりファイナルへ勝ち上がった。 決勝を前にすると、やおら勝負インナーを取り出した。それは、昼田が敬愛する麻雀プロの滝沢和典氏と佐々木寿人氏のサインが入ったもの。法政大学時代から自転車と麻雀にのめりこんだ昼田にとっては偉大なる2人だ。 「学生の時、麻雀大会に行ったら滝沢さんがいらしたんです。滝沢さんが競輪好きなのを知っていたから『今度、養成所を受けるんです』って報告して、そこから良くして頂いています。ただ、滝沢さんとは麻雀よりも飲みの方が多いですが(笑)」 佐々木氏とは当開催の直前に対面が叶った、と声を弾ませる。「久留米の前に、ある麻雀大会で初めてお会いしました。自分のことを認識してもらっていたのがうれしかったです。半チャンを1回してトップを取りましたよ! それよりすごいと思ったのは、あの佐藤慎太郎さんを『慎ちゃん』って呼んでいたこと(笑)」と佐々木氏のスケールのデカさにおののいた。 推理という共通要素に親和性を感じるのか、競輪に傾倒する麻雀プロは多い。それだけに麻雀と競輪をつなぐ昼田のような若者の出現は興味をそそるはずで、両氏も歓迎していることだろう。最後に昼田は「自分の髪の毛の色、白鳥翔さんと一緒です」と滝沢氏、佐々木氏らと共にMリーグで活躍する人気雀士の名を挙げて力を込めた。 実績面においてはまだインパクトは弱いが、これから競輪界でもっと、もっと力を付けて名前を売って、いずれは両業界に好影響をもたらす存在となれれば最高だ。(netkeirin特派員)