【いわき平競輪・GⅠ日本選手権】井上昌己が準決進出、4日目2予に嘉永泰斗―山田庸平が登場
<2日・いわき平競輪・3日目> 今大会は苦戦の続く九州勢だが、3日目9R、井上昌己が準決勝進出を決めた。前を任せた伊藤旭が、深谷後位の競りの上を一旦切って先頭で打鐘。すると松本貴治が井上に接触してきて落車。ほぼ同時に鈴木竜士と深谷後位で競りになっていた郡司が、香川雄介と接触して車体故障(棄権)。波乱のレースとなったが、前でレースを進めていた九州勢にとっては未然に危険を回避できた。 井上は「厳しい戦いになると思っていた。脚に余裕があったので外を踏んだ」。内を進んでいた雨谷一樹との2着争いを直線の伸びで制した。3着なら敗退だっただけに、大きな2着だ。 「体はそんなにピリッとしていない」。3月の岸和田で落車。今でも左の小指や左腰に痛みが残り、万全な状態ではない。だが今回はダービー。ベテランになった井上にとっては6日で4走という休日の多い開催は確実にプラスだ。「リラックスして過ごしますよ」。2日後、9年ぶりのダービー決勝を決めるために、羽を休める。
4日目9Rの2予には、嘉永泰斗―山田庸平が出走する。2日目10R特選を単騎で戦った嘉永は、「北井さんを当てにし過ぎました」と苦笑い。主導権が有力な北井ラインの後位を確保したまでは良かったが、その北井がまったく仕掛けないのは大誤算。だが「体は大丈夫。体調調整をしっかりできている」と表情は明るい。 一方の山田はやや心配顔。「このところ体調が良くなくて練習不足。調子が良くても犬伏君に離れてしまうのに、大丈夫か不安はあった」。それでも、「何とか付いて行けたのは収穫かな。3日目は休みなので、4日目は少しは良くなるでしょう」とプラス材料を探した。井上を準決で一人ぼっちにしないためにも、ワンツーを決めてGⅠ初制覇への夢をつなぐ。