祖父の空き家を相続しました。立地的にも売れなさそうなのですが、どうすればいいですか?
空き家を売却するときの流れ
空き家を売却する場合、以下のような手順で進めていきます。 (1)売却できる状態にする (2)買主を募集する (3)物件の説明をする (4)契約をする (5)決済する 「売却できる状態にする」とは、建物内の物を片付けたり、掃除をしたりすることですが、建物の状態や築年数によっては、建物を解体し、さら地(土地の上に何もない状態)にする必要があるかもしれません。しかし、建物をどうするかは買主との交渉にもよりますので、慌ててさら地にする必要はありません。 売却できる状態になったら、買主を探します。知人・友人で買ってくれる方がいれば良いのですが、一般には、不動産会社に依頼をして、買主を募集します。不動産会社によっては、自らが買主となる(その不動産会社が買い取る)場合もあります。 「買いたい」という方がいらっしゃったら、物件についてきちんと説明する必要があります。不動産を買うだけでも大きなお金を要しますが、何かしらのトラブルが発生したときも、大きなお金が必要になります。 買主に不利な情報も伝えたうえで契約しないと、場合によっては損害賠償請求をされてしまう事態にもなりかねません。不動産会社が間に入っていれば、「重要事項説明」をすることで、トラブル回避につながります。 買主が決まったら、売買契約を結びます。契約書自体に決まった書式はありませんが、トラブル防止のため、不動産会社などの専門家に作成してもらうと良いでしょう。 「決済」とは、買主が売主に対し代金を支払い、売主が買主に対し土地・建物を明け渡すことです。代金の支払いは、口座振り込みが一般的です。土地・建物の明け渡しは、具体的には、登記(所有権移転登記)の手続きを行うことによって完了したとみなします。 登記については、当事者で行うことも可能ですが、司法書士に依頼するのが一般的です。法務局で「登記完了」の書類を受け取ったら、本当の意味で引き渡しが完了します。