【今週の注目新馬】話題性だけじゃない!ソフトバンク・柳田悠岐オーナーのゴッドヴァレーは水準以上の動き
【6月15日・土曜東京6R=ダート1400メートル】
メンバーが揃って大混戦となりがちな関東エリア最初のダート戦。昨年勝利したアマンテビアンコが羽田盃を制したようにダート路線での出世レースだが、注目は新種牡馬・フォーウィールドライブ産駒のエルオレンス(牡=母ゴールドカルラ・深山)だろう。 米2歳重賞を2勝した父の武器である爆発的なスピードとパワーを受け継いでおり、深山調教師が「調教はよく動いていますし、初戦からそれなりにやれそうですね。ゲートは速いですし素直で反応もいいですよ」と語るようにこの手の若駒にありがちな気性面の難しさも問題ない。 さらに9日の坂路追いではしまい重点ながらラスト1ハロン11・8秒と上々の時計をマーク。日曜にびっしりと追う深山厩舎の調整ルーティンを考慮してもその素質は折り紙付きだ。鞍上は菅原明を予定している。
【6月15日・土曜函館5R=芝1200メートル(牝)】
中竹厩舎のドゥアムール(父ロードカナロア、母ルシュクル)は兄姉にブランボヌール、ビアンフェ(いずれも函館デビューからGⅢ函館2歳S勝ち)がいる当地でおなじみの血統。現地入り後も順調に乗り込みを消化し、12日の最終追いは芝で横山和(レースでも騎乗)を背に5ハロン65・6ー11・7秒(一杯)を計時した。 木野助手は「順調に追い切りを消化して動きも柔らかい。落ち着きがあってカイバもしっかり食べているし、函館は血統的に合うと思っていますからね。ビアンフェに顔つきも似ています」と好感触。
【6月16日・日曜京都5R=芝内1600メートル】
ソフトバンクホークス・柳田悠岐選手の所有馬(名義はY'sレーシング)でもある渡辺厩舎のゴッドヴァレー(牡=父アルアイン、母サラシー)が注目の存在。現役屈指のスラッガーの所有馬で話題性が優先されがちだが、先週のウッドで6ハロン82・9ー11・6秒、今週は坂路で4ハロン51・8ー12・6秒と水準以上の時計をマークして上々の動きを見せている。 「今週の追い切りはテンが速くてしまいは止まったけど、ジョッキーは素直で芝ならもっと良さそうと言ってくれた。ここまで何のトラブルもなく順調に調整ができましたからね。距離も融通が利きそうだし、芝の実戦に行って切れそうな感じがありますね」と担当の堀端助手は好感触。鞍上は岩田望。
東スポ競馬編集部