広瀬めぐみ参議院議員が秘書の給与をだまし取ったとして東京地検特捜部の家宅捜索を受けた事件で、広瀬議員が、選挙のあと借金の返済を始めたのとほぼ同じ時期に、勤務実態がなかったとされる女性を公設秘書として届け出ていたことが関係者への取材で分かりました。 広瀬めぐみ議員は、2022年から去年まで勤務実態のない公設第一秘書の妻を公設第二秘書として届け出て、国から給与をだまし取った疑いで特捜部の家宅捜索を受けました。 その後の関係者への取材で、広瀬議員が初当選した2022年7月の参議院議員選挙でできた借金をこの年の11月ごろから返済し始め、ほぼ同じ時期に、公設第二秘書として女性を届け出ていたことが新たに分かりました。借金は、数百万円ほどあったとみられるということです。 公設第二秘書の届け出は、広瀬議員の指示で行われたとみられますが、別の関係者によりますと、女性には勤務実態がなく、給与の大半を現金で広瀬議員側に渡していたとみられています。 特捜部は、広瀬議員自身や事務所の資金の流れなどを慎重に調べ、実態解明を進めるものとみられます。