決算の粉飾指南、銀行から融資金4800万円詐取疑いでコンサル再逮捕 大阪府警
契約先企業の粉飾した決算報告書を銀行に提出し、融資金約4800万円をだまし取ったとして、大阪府警は9日、詐欺の疑いで、大阪市淀川区の経営コンサルタント会社「エムエスジー」(破産手続き中)社長、平井登容疑者(50)を再逮捕した。また、平井容疑者とコンサルティング契約を結んでいた電気工事会社「ZERO」(同市西淀川区、破産手続き中)の元代表、阿部哲也容疑者(55)=さいたま市大宮区櫛引町=を新たに逮捕した。 逮捕容疑は共謀し、令和2年6~12月、実際はZERO社が2億円以上の債務超過状態に陥っていたのに、1億円以上の資産超過と装ったほか、借入金を過少に計上した決算書を銀行に提出。融資金約4800万円をだまし取ったとしている。 府警によると、一連の粉飾決算は平井容疑者が指南役を務めた。平井容疑者は自身が経営に関与した別の会社でも粉飾決算をし、融資金約5千万円をだまし取ったとして昨年12月に逮捕、起訴されていた。 ZERO社は昨年10月に大阪地裁から破産手続き開始決定を受けた。