石丸伸二氏から“恫喝の張本人”と名指しの市議「彼は嘘の発言をした責任の重さがわからない」
7月7日の東京都知事選は、小池百合子氏が3選を果たしたが、事前の予想とは違った結果が話題になった。 【写真】「山根市議は理解不能」恫喝騒動の“その後”をSNSで言及する石丸氏だったがーー 「蓮舫さんと小池さんの一騎打ちになると見られていましたが、蓮舫さんの得票数は3位で、2位は石丸伸二さん。蓮舫さん陣営は石丸さんに負けるとは思っていなかったはず」(スポーツ紙記者、以下同) 石丸氏は安芸高田市長だった時代から、SNSでの発信に力を入れてきた。都知事選でもSNSを駆使して若者の支持を集めた。 「しかし、選挙後に石丸さんはテレビやラジオ番組に出演して、コメンテーターらの質問に対して質問で返答するなど、会話が噛み合っていない場面が続出しました」 乃木坂46の元メンバーで、慶応大学出身の山崎怜奈とのやりとりは、特に注目を集めた。 「山崎さんは、立候補者たちの公約に国政レベルの政策もあったことから“石丸さんがやりたい政治は都政レベルか? 国政レベルか?”といった質問をしました。しかし、この質問に石丸さんは“前提のくだりがまったく正しくない。小池さんのゼロ公約と自身の政策のどこに共通点があるのか”と、質問の趣旨を理解できていないようでした」
噛み合わなかった古市氏との答弁
これだけではない。 「社会学者の古市憲寿さんが“石丸さんが批判する政治屋と自身が考える政治屋は、どう違うのか?”といった質問すると“もう回答している”と言い続けました。確かに、古市さんの質問の前に、政治屋の定義を石丸さんは語っていました。しかし、そうした政治屋と自分自身の違いは回答していなかった。こうした対応に、視聴者から石丸さんを疑問視する声が出ています」
このときの石丸氏の対応がSNSやメディアで話題に。コメンテーターに厳しい対応をとった理由をテレビ番組のインタビューで問われた石丸氏は、こう述べた。 「内心、おちょくってました。あ、ムキになってるなって」 つまり、適切に意図を汲んで回答できなかったのではなく、コメンテーターを“からかっていた”というのだ。 「そういった姿勢は市長時代から。メディアや市議と敵対し、SNSなどでその内容を発信していました。YouTube動画やXの投稿は拡散されて、一部では知られた存在でした」(前出・スポーツ紙記者) 石丸氏は京都大学を卒業後、2006年に三菱UFJ銀行に入行。銀行員時代にはアメリカ・ニューヨークの為替市場で経済の動向を分析・予測するアナリストとしても活躍した。2020年に地元・安芸高田市の市長選に出馬。