「人生が変わった大会」連覇へ!初日6位タイ神谷そらが“貫く攻めのゴルフ”その秘密は肩関節【フジサンケイレディスクラシック】
フジサンケイレディスクラシック初日、昨年の女王・神谷そらが2アンダー6位タイでスタートを切った。 【必見】大きなひねりから爆発的な飛距離を生むスイング トップからは2打差の好位置につけ、この大会が川奈での開催に移って以降、初の連覇を目指す。 今月18日には21歳の誕生日を迎えたばかり。圧倒的な飛距離に、新たな武器を身につけてのぞむこの大会は「人生が変わった大会」だという。特別な舞台での勝利に向けて思いを語った。
自分らしく攻めのゴルフを
誕生日を迎えた18日、神谷は抱負を聞かれるとこう語った。 「21歳も自分らしく攻めのゴルフ、攻めの姿勢を忘れないゴルフを貫いて頑張りたいと思います」 神谷の真骨頂はまさに、ものおじしない攻めのゴルフ。 2023年のフジサンケイレディスでは最終日。単独首位でスタートすると、4番のパー5で残り244ヤード、上りを入れればおよそ260ヤードの第2打を、ピン手前3メートルまで運びイーグル。会場にどよめきと感嘆を巻き起こした。 その後はスコアを乱したものの、粘りのゴルフを見せプロ8戦目で初優勝。20歳の誕生日からわずか5日後の優勝劇となった。 神谷はこの時のことを聞かれると。 「本当に1年前のこの試合で人生が変わりました。一番思い出に残っている試合です」
大きなひねりを生む肩関節の柔軟性
そんな彼女の最大の武器は昨シーズン、平均飛距離で260ヤード以上を記録したドライバー。そして、飛距離を生み出すスイングの特徴は圧倒的な、身体のひねり。 同じく平均飛距離で上位だった選手と比べてみると大きく振りかぶっているのがわかる。 昨シーズンはそのドライバーを武器に、メジャー大会も制覇。新人賞も獲得した。だれもがひと目見て、興味津々の大きなスイング。本人に聞くと。 「水泳をゴルフの前からやっていたので肩関節が柔らかくなったのは、水泳のおかげです」(神谷) このスイングの秘密は肩関節の柔らかさにあった。 しかも神谷は、細身ながらも体幹が強いため、大きく振りかぶっても体がぶれず、飛距離を伸ばすことが出来ている。 プロの世界でもまれな大きなひねりのスイングが、女子ゴルフ界トップの飛距離を生んでいた。
磨きをかけて来たアプロ―チ
さらに今年、武器である飛距離を生かすために磨いてきたものがあると言いう。 「アプローチの引き出しの多さは去年より増えているし、成長していると思います」(神谷) この言葉通り、2023年は66位(60%)だったリカバリー率は今季9位(70%)と大幅に上昇。グリーンを外しても寄せの技術でパーをセーブし、スコアを崩す要因を減らしている。 「自分らしい攻め」を貫きながらも「引き出しを増やしたアプローチ」でどんな戦いを見せるのか。妹の神谷もも(アマチュア・18)も2オーバー、42位タイにつけた。 川奈では女子史上初となる連覇を狙う神谷そら。姉妹での活躍にも注目が集まる。