【イベントレポート】有村架純&坂口健太郎が韓国語で挨拶、「さよならのつづき」釜山国際映画祭でお披露目
Netflixシリーズ「さよならのつづき」のワールドプレミアが本日10月3日に第29回釜山国際映画祭で行われ、ダブル主演を務めた有村架純と坂口健太郎、監督の黒崎博が登壇した。 【画像】釜山国際映画祭に参加した有村架純(左)と坂口健太郎(右) 岡田惠和が脚本を手がけた本作は、プロポーズされたその日に恋人の中町雄介を事故で亡くしたさえ子と、雄介の心臓を提供された成瀬が織りなすラブストーリー。さえ子を有村、成瀬を坂口が演じた。 会場には約800人が来場。1、2話のワールドプレミア上映が終了すると、客席から拍手が送られた。ステージに上がった有村は「お会いできてうれしいです。この作品をたくさんたくさん愛してください」、坂口は「皆さん、ドラマいかがでしたでしょうか? ありがとうございます」とそれぞれ韓国語で挨拶。黒崎は「最初はNetflixの岡野真紀子プロデューサーの個人的な体験から着想を得てスタートしました。この物語は単にリアルな話ではなく、臓器移植によって記憶が転移するというファンタジックな要素も含んでいるため、たくさんのリサーチや調査を経て作り上げていきました」と伝えた。 さえ子について有村は「日本人は喜怒哀楽を表に出すというより、どちらかというと控えめで繊細な表現をすることが多いと思いますが、うれしい、楽しい、悲しい、怒り、といった素直な感情を思いっきり気持ちよく表現できるような女性像を目指しました」と明かす。坂口は「(雄介を演じることは)本当に難しかったです。自分の体があって、そこに2人の意識があって、撮影中も今はいったいどちらの自分なのか説明ができないほどでした。そんな経験は誰もしてきていないからこそ、監督とスタッフと話し合いながら少しずつ積み上げていきました」と回想した。 ピアノを弾くシーンに関して坂口は「いやもう大変でしたね(笑)」と吐露し、「ピアノを弾いたことがなかった成瀬が突然ピアノの演奏ができてしまうシーンは、ある種ファンタジーだと思うし、そこには確かに成瀬も雄介も実在していて。いろいろな角度から何度も撮影したので、撮影自体もそれに向けた練習も、時間をかけて臨みました」と振り返る。観客から「愛とはなんでしょうか?」と尋ねられた有村は「私が思う愛とは、涙。思うからこそ、友達でも家族でも恋人でも、うれし涙や悲しい涙を一緒に流しますよね。自分の心が1mmでも2mmでも動くものに対しては、すべてに愛が生まれている証なのかなと思います」と回答した。 最後に有村は「この物語と同じように、悲しいことがあっても人生は続いていくので、その悲しみを乗り越えた先にきっとある希望をくれるような作品になっている、そういうメッセージが伝わればうれしいなと思います」とコメント。坂口は「そのときの自分の環境だったりタイミングで見え方が少しずつ変わっていく作品だとも思うので、彼らの生きていた証を心にとめてもらえたら」と呼びかけた。 「さよならのつづき」は11月14日よりNetflixで世界独占配信。 Getty Images