久光スプリングスが「4度目の正直」で難敵JT撃破、4強へ 195センチ強力ミドルをサーブ&ブロックで封印【黒鷲旗バレー】
チーム全体で「強固な壁」に
「(試合を通して選手個々の)サーブが効いていたので、どのタイミングで(サンディアゴを)使ってくるのか、何となく伝わってきました。私自身、前よりも(ブロックで)手がしっかりと出るようになっているからこそ、今日は貢献できたかなと思います」と振り返ったのは平山だ。自身のブロックポイントはチーム最多の5点を記録。吉武が4点、北窓も3点をマークするなどチーム全体で「強固な壁」になった。 「JTさんにはリーグ、Vカップと勝てていなくて、悔しい気持ちを味わっていました。向こうは手を抜かずに、きっちり準備してやってくると思っていたので、こっちも負けないように意識していました」。平山がスタッフを含めた全員の思いを代弁した。今大会は1次リーグで筑波大に敗れ、東レアローズには2セット連取からのフルセット勝利。苦しみながらの4強入りで、頂点が見えてきた。「明日もストロングポイントである、サーブからのトータルディフェンスで粘り強く戦いたい」。酒井監督が言い切った。昨年12月の天皇杯・皇后杯全日本選手権では決勝でNECレッドロケッツに屈し、Vリーグではプレーオフで1勝もできずに不本意な最終順位(6位)に終わった。今季追求してきたバレーを結果で示すラストチャンス。一丸となって「黒鷲旗」をつかみ取る。 (西口憲一)
西日本新聞社