【MLB】ジャイアンツ・チャップマンが一時的な遊撃転向に前向き GG賞5度の名三塁手 キム・ハソン加入なら
ジャイアンツは今オフ、遊撃手の補強を目指しており、ウィリー・アダメスや金河成(キム・ハソン)が獲得候補に挙がっている。ただし、キムは右肩の手術を受けたため、開幕に間に合わない可能性が高く、場合によっては6月や7月ごろまで復帰できない可能性もある。そんななか、米メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者によると、5度のゴールドグラブ賞に輝いたマット・チャップマンが一時的に正遊撃手を務めることについて前向きな姿勢を示しているようだ。 2024年シーズンの主要アワード受賞者まとめ ジャイアンツは長年、ブランドン・クロフォードが正遊撃手を務めてきたが、クロフォードが急激に衰えた2023年以降は遊撃のレギュラーを固定することができていない。今季はタイラー・フィッツジェラルドが台頭したものの、完全に正遊撃手に定着したわけではなく、チームとしてはフィッツジェラルドを1つのポジションに固定せずユーティリティ・プレーヤーとして起用したいとの思惑もあり、バスター・ポージー編成本部長は正遊撃手の獲得を今オフの最重要課題としている。 現時点でアダメスとキムが獲得候補に挙がっているが、アダメスはブリュワーズからクオリファイング・オファーを受けている点がネックとなる。ジャイアンツが獲得する場合、ドラフト指名権を犠牲にしなければならないのだ。ジャイアンツは昨オフ、チャップマンとブレイク・スネルを獲得したことでドラフト指名権を喪失しており、2年連続で上位の指名権を失うのは避けたいところ。そうした事情を考慮すると、正遊撃手の最有力候補にはキムが浮かび上がってくる。 問題はキムがいつ戦列復帰できるかわからないということだが、チャップマンはキムがチームに加入した場合、キムが復帰するまでのあいだ正遊撃手を務めることに前向きな姿勢を示しているようだ。ゴールドグラブ賞5度、プラチナグラブ賞2度という輝かしい実績を持つチャップマンだが、アスレチックス時代に4試合だけ遊撃手として出場した経験があり、その守備力の高さを考えても、1~2ヶ月だけ遊撃を守るというプランは決して非現実的ではない。チャップマンからの後押しも受け、ジャイアンツはキム獲得に動くことになるのだろうか。