【高校ラグビー】流通経大柏、野口主将「やってきたことは間違ってなかった」前回王者の前に散る
<全国高校ラグビー大会:桐蔭学園48-7流通経大柏>◇2回戦◇30日◇大阪・花園ラグビー場 【一覧】高校ラグビー 勝ち上がり表 前回王者の壁は高かった。 先制を許した後の前半11分、SO大門歩瑠(2年)がキックしたボールを自らキャッチしてトライ。ゴールも決まり、逆転した。しかし、その後は桐蔭の地力の前に、徐々に押し込まれ敗れた。 桐蔭学園とは月に1度対戦し、腕を磨き合ってきた。主将のNO8野口健(3年)は「フォワードのフィジカルやセットプレーでは勝てる自信があった。前半は体も当てることができて、準備していた通りのゲーム展開ができた。後半は本当の桐蔭が来ると思っていて、それに自分たちが力で押されてやられてしまった」と悔やんだ。相亮太監督も「全力で分析してきたけど、向こうは1つのミスを一発で持っていく。強い、本当に強い」と脱帽した。 敗戦から始まったチームだった。関東新人大会1回戦で東海大相模に敗れ、8年ぶりに全国選抜大会を逃した。 野口は「そこからキツいことをやってきた。やってきたことは間違ってなかったと思うけど、1人ひとり最後の力の差だったりで負けてしまった」と涙をこらえながら、「3年間、このジャージーを着て、勝ちを1つでもあげるために頑張ってきたんですけど、最後の最後に桐蔭さんに負けてしまって、後輩たちに申し訳ない」と夢を託した。桐蔭には「一緒にやってきて高め合ってきた。全国優勝してもらいたい」とエールを送った。 そんな主将に相亮太監督は「僕に似て、1人になることを恐れないタイプだったけど、最後の2カ月のキャプテンシーは見事でした」とたたえた。【阪口孝志】