【中継】黒のワンボックスカーが事件前に別の店の周辺を周回 機会をうかがっていた可能性も 北九州市
FBS福岡放送
北九州市小倉南区のマクドナルドで14日夜に起きた中学生殺傷事件で20日、男子生徒への殺人未遂容疑で男が送検されました。捜査本部が置かれている小倉南警察署から最新情報を伝えてもらいます。元木さん。 ■元木寛人アナウンサー はい。きょう午後に身柄を検察庁に送られた平原容疑者ですが、逮捕直後の取り調べに対し、容疑を認めています。ただ、捜査関係者によりますと、動機についてははっきりとした供述をせず、同じ質問を繰り返すと激高するなど感情の起伏が激しく、捜査幹部は「難しい取り調べになりそうだ」と話しています。 ■松井礼明アナウンサー 「平原容疑者と被害者の関係性は分かってきましたか。」 重傷を負った男子中学生が「知らない人だった」と話していたように、捜査本部は、平原容疑者と被害にあった2人の中学生は面識はなかったとみています。また事件前、被害者2人のあとをつけるような人物の姿は把握されておらず、警察は“通り魔的犯行”との見方を強めています。 ■松井アナ 「事件を起こそうという計画性はあったのでしょうか。」 計画性について、捜査本部はこれから明らかにしていくとしています。ただ、平原容疑者の車とみられる黒のワンボックスカーが事件前、現場周辺を周回する様子が防犯カメラに映っていたことが分かりました。平原容疑者のものとみられる車が、この事件の前、別の店の周辺を周回しているのが確認されていて、捜査本部は、事件を起こす機会をうかがっていた可能性もあるとみています。 ■松井アナ 「捜査はどう進んでいくでしょうか。」 男子中学生に対する殺人未遂容疑の本格的な取り調べはこれからで、動機が明らかになっていくのか注目されます。捜査本部は、亡くなった中島咲彩さん(15)に対する殺人の疑いでも、調べを進める方針です。 ■松井アナ 「元木さんは現地で取材を続けてきましたが、事件発生からきょうまで、地域社会に与えた影響の大きさをどのように感じていますか。」 事件直後は恐怖や不安から街を出歩く人は少なかったですし、重苦しい雰囲気でした。きのうの逮捕を受けて、散歩を再開したり買い物をしたりと日常を取り戻そうという姿が見られました。その一方で、きょうも事件現場で手を合わせる人がいました。深い悲しみは消えません。この1週間、当たり前の日常を襲った事件の衝撃の大きさを感じました。だからこそ、心のケアをこれからも地域で継続的にやっていくことが重要だと感じました。以上中継でした。