「日体大がいない箱根駅伝はない」 77年連続77回目の本戦へ、予選会4位で名前が呼ばれ「一気に全員の緊張がほどけた」
全日本でシード権を獲得し、箱根へ自信を持って
日体大は11月3日の全日本大学駅伝には3大会ぶりの出場となる。ここでしっかりシード権を獲得し、自信を持って箱根駅伝本戦に臨みたい、6位以内に入りシード権を獲得したい、と分須は力強く目標を掲げる。そのためにはもっとチーム内の競り合いが必要ではないか、とも考えている。 今回14人のエントリーメンバーは、4年生が10人、3年生が4人と上級生のみ。「下級生ももちろん頑張ってくれているんですけど、『やっぱり3、4年生だよね』と思われているところもあっての今日の結果だったので、もう少し走るべき者が走るような、そんな競り合いが練習の中でももう少し必要ではないかなと思いました」 以前、大エースとしてチームを引っ張った藤本珠輝(現・ロジスティード)に取材した際、「日体大は集団走を得意としているがゆえに、復路の単独走になった時にうまく走れないのが課題だ」と話していたことがあった。そのことについてどう思うか? と分須にたずねてみると、「チームの戦略として、予選会までは夏合宿中もずっと集団走に取り組んでいます。予選会を通過してからの期間でなんとか単独走の練習に取り組むんですが、毎年ちょっとそこが間に合わないという感じもあります」とした上で、今年は全日本大学駅伝があるため、この日の予選会に出場せず、全日本の準備に集中しているメンバーもいると明かす。 「今日の予選会からも全日本は何人か走ると思いますが、そこから外れた選手は箱根に向けてしっかり早い段階から準備していくつもりです」。復路に加え、往路の1、2区も課題だと言うが、「そこについても全日本大学駅伝を経験して、箱根駅伝につなげたいと思います」と話した。 77回目もつながった伝統。「チーム全員で」このあと2つの駅伝へと臨む。
第101回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会
10月19日@陸上自衛隊立川駐屯地~立川市街地~国営昭和記念公園の21.0975km 1位 立教大学 10時間52分36秒 2位 専修大学 10時間53分39秒 3位 山梨学院大学 10時間54分06秒 4位 日本体育大学 10時間55分58秒 5位 中央学院大学 10時間56分01秒 6位 中央大学 10時間56分03秒 7位 日本大学 10時間56分53秒 8位 東京国際大学 10時間58分53秒 9位 神奈川大学 10時間59分12秒 10位 順天堂大学 11時間01分25秒
藤井みさ