広島、育成1位の198センチ右腕・小船翼に指名あいさつ 高校恩師は駒大OB・新井監督の1学年上 広島ユニ着るイメージは「ありました」
広島は31日、育成ドラフト1位の知徳高・小船翼投手(18)に指名あいさつを行った。田村スカウト部長と担当の松本スカウトが静岡県長泉町の同校を訪問。小船は「とてもうれしい気持ちでいっぱいです」と指名を実感した。 会談の中で松本スカウトから伝えられたのは「安心して来てください」という話。その理由は小船とカープの縁にある。同校の初鹿文彦監督は駒大OB。大学時代、1学年下にいたのが現在の広島・新井貴浩監督だ。 小船は新井監督の印象について「とても優しいということとか、すごく礼儀正しいということとかを初鹿先生からよく聞きます」と話す。そのためドラフト前から赤いユニホームを着るイメージは「ありました」。 もともとの縁を指名までつなげたのは小船自身だった。198センチの大きな体から投げる速球はMAX152キロ。松本スカウトは「ストレートが150キロを超える高校生はなかなかいない。真っすぐだけで通用するんじゃないかというポテンシャルがある」と、角度とスピードを生み出せる右腕にほれ込む。 素材的には「本当は支配下で指名してあげたかった」という高評価。しかし「体幹がまだ弱い」など基礎的な体力強化から始めなくてはならないのが現状だった。今いる支配下選手の枠の問題もあり、育成1位で縁ある大器を迎え入れることになった。
中日スポーツ