フライパンに入ったままのゴーヤーチャンプルーを携えてドライブをするかっちゃん（noricoさん提供）

沖縄ロックのレジェンド「ひげのかっちゃん」こと故・川満勝弘さん（享年78）の写真を16年にわたって撮影した、パートナーで写真家のnoricoさん（48）＝本名・吉岡紀子さん＝が、川満さんの写真集を発刊するためのクラウドファンディング（CF）を始めた。 ＜かっちゃんを語り尽くす（上）＞ 沖縄ロック誕生の瞬間　

　川満さんが生前保管していた写真アルバムから、学生時代やバンド初期を含む若かりし日の写真約30枚、noricoさんが撮影してきた約170枚、合計200枚程度を収録し、ステージ上だけでなく日常からユニークな行動を続けてきたかっちゃんの人柄を切り取っている。 　CFサイト「キャンプファイヤー」で4月末まで資金を募る。返礼は発刊する写真集など。「かっちゃん」が出演し続けた夏のロックフェス「ピースフルラブ・ロックフェスティバル」が開催される7月に発売し、同フェス会場を皮切りに書店などで販売する。価格は1冊1万円を予定。 　写真集には、かっちゃんがライブで歯茎に串を刺した状態で歌ったり、フライパンに入れたままのゴーヤーチャンプルーと一緒にドライブをしたりした、ロックで不可思議な行動の数々を収めている。 　かっちゃんの活動拠点だったコザの街の風景も掲載する。晩年、病気で入院したかっちゃんが周りに集まった看護師3人を爆笑させている様子など、最後までエンターテイナー道を突き進んだ生き方を記録している。

　noricoさんは「思い出すのは面白いことばかり。この本をおうちに置いて、かっちゃんのパワーをもらってほしい」と協力を呼びかけた。 （島袋良太）