グループAにWRカーも! 『スーパーグリッドウォーク』に1980年代~1990年代のWRCマシンが並んだ!!【モーターファンフェスタ2024】
2024年4月21日(日)に富士スピードウェイ(静岡県御殿場市)で開催された『モーターファンフェスタ2024』。さまざまなコンテンツが用意された春のイベントは大盛況で幕を閉じた。今年も多くのメーカーやショップが参加し、さまざまなクルマが展示された。中でも、200台に及ぶクルマが富士スピードウェイのメインストレートに並び、参加者が歩きながら間近に見ることができる「スーパーグリッドウォーク」はその車種の多彩さに眼を見張る。今回、スーパーグリッドウォークの一角に出現したWRCゾーンは特に注目を集めていたようだ。その車両を紹介しよう。 【画像】『モーターファンフェスタ2024』に展示されたWRCマシン。
まさかの個人所有のインプレッサWRCが2台
WRCの車両規定は1997年にワールドラリーカー(WRカー)が導入された。グループAに付属する形で、4WD+ターボをラインナップしないメーカーにWRC参戦を促すべく、ベース車両を4WD+ターボ化する改造を認めた規定だ。そして思惑どおり参戦メーカーは増え、"三菱以外"の既存メーカーもWRカー規定車両に移行した。 そう、4WD+ターボであるインプレッサWRX(ホモロゲーション名インプレッサ555)で参戦してきたスバルとプロドライブも、ベース車両を1.5L/1.6Lノンターボの2ドアクーペ、インプレッサ・リトナに変えてインプレッサWRCというWRカーを仕立てたのだ。 今回スーパーグリッドウォークに展示された2台のインプレッサWRCのうち、こちら1997年に使用されたまさにWRカー第一世代。スバルワークスでは1997年WRCオーストラリアラリー、1998年WRCスウェディッシュラリーに使用。その後、プライベーターの手に渡っている。 2013年に日本に戻り、2015年からレストアが進められ2022年に完了。モーターファンフェスタ2024でも、グリッドウォーク際にはボクサーサウンドを富士スピードウェイに響かせてメインストレートの配置に着いた。 そしてもう1台のインプレッサWRカーがインプレッサWRC2000。当時、プロドライブでスバルワークスチームのテクニカルディレクターを務めた"鬼才"クリスチャン・ロリオーの意欲作で、1997年から1999年まで改良を重ねたインプレッサWRC(S5)を完全に一新したモデル(S6)だ。 インプレッサWRC2000は翌年に投入が決定していたGD型のインプレッサWRCの先行開発的な意味合いもあって、2001年にはこのインプレッサWRC2000の基本コンポーネントを移植したインプレッサWRC2001が、リチャード・バーンズをドライバーズチャンピオンに導いている。 展示車両は2000年にシモン・ジャン・ジョセフ、ユハ・カンクネンが、2001年は"ポッサム"・ボーンがドライブしたもの。今回のグリッドウォークでは自走はしなかったものの、その勇姿を見ることができる貴重な機会となった。 インプレッサWRCは2024年1月12日(金)~14日(日)に幕張メッセ(千葉県千葉市)で開催された『東京オートサロン2024』にも展示され、多くの注目を集めていた。しかし、モーターファンフェスタ2024のスーパーグリッドウォークでボクサーサウンドを響かせて、他のスバルWRCマシンと肩を並べたのは貴重な機会と言えるだろう。
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