1891年に開業した「旧門司駅」の機関車庫の跡か…建築家らが現地保存を求める要望書を市に提出
JR門司港駅近くで見つかった「旧門司駅」の遺構について、建築の専門家などが現地での保存を求める要望書を14日、市に提出しました。 【写真で見る】1891年に開業した「旧門司駅」の機関車庫の跡か…
明治時代の機関車庫の跡か
14日午前、北九州市役所で要望書を提出したのは、市の文化財保護審議会の委員を務める建築の専門家など4人です。JR門司港駅近くの公共施設の建設予定地で見つかった遺構は、明治時代の1891年に開業した「旧門司駅」の機関車庫の跡とみられています。
移転ではなく“現地保存”を要望
北九州市は、遺構の一部を切り出して移築する方針で今年度の補正予算案に2000万円を計上しています。これに対して、専門家などは「価値が損なわれる」として学術調査を実施して遺構の現地保存を検討するよう求めています。文化財保護審議会の福島綾子委員は、見つかった遺構が「国の史跡に指定される可能性もある」として、それを見据えて整備する必要があると話しています。