韓国系選手のエドマン、ワールドシリーズもMVP級活躍…出塁率チーム1位・得点も最多
30日(日本時間31日)に行われた米大リーグのワールドシリーズ第5戦で、ドジャースがヤンキースに7-6で逆転勝ちし、通算4勝1敗で4年ぶり8度目の優勝を果たした。MVPは前日まで4試合連続ホームランを放ち、この日も2打点を挙げたフリーマンが選ばれた。第2戦で左肩を痛めた大谷翔平は5試合で2安打にとどまったが、韓国系米国人のエドマンがMVP級の活躍を見せた。(デジタル編集部) 【写真】ヤンキースのジャンパーで始球式を行う松井秀喜さん
エドマンは米国生まれだが韓国出身の母親を持つ29歳。昨年のWBCには韓国代表で出場した。今季途中にカージナルスから移籍。内外野ともにでき、スイッチヒッターというユーティリティープレーヤーだ。
ポストシーズンは地区シリーズから渋い活躍を見せた。2盗塁にスクイズを決めるなど小技も披露。メッツとのリーグ優勝決定シリーズでは、6試合でともに最多の11安打を放ち11打点を挙げて最優秀選手賞を獲得した。
ワールドシリーズのMVPは歴史的な活躍を見せたフリーマンに譲ったが、好調を維持し、17打数5安打。打率は3割にわずかに届かなかったが、3四球を選んでチームトップの出塁率4割をマークした。チーム最多の2盗塁を決め、6得点はヤンキースの選手を含めても最多だった。ポストシーズントータルでは全16試合に出場し、打率3割2分8厘、全選手最多の20安打、5本の二塁打を放った。長打率と出塁率を足した強打者の指標、OPSはチームではフリーマンに次ぐ.988。これは、リーグMVPを獲得した2021年の大谷を上回る数字だ。
この試合も、五回には中堅ジャッジのエラーで出塁し、5点を挙げるビッグイニングを演出するとともに2点目のホームイン。八回には無死一塁から内野安打を放ってチャンスを広げ、ベッツの中飛で決勝のホームを踏んだ。山本由伸が好投した第2戦では先制ホームランを放つなど、ドジャースの4年ぶり「世界一」に大きく貢献した。
第2戦後の記者会見でエドマンは「プレーオフで好調が続くなんて、とてもうれしい。(活躍で)街で少し声を掛けられるようになってきたよ」と話していた。その好調は、最後の最後まで続いた。