オリックス・宮城大弥 足元を見つめ直して/後半戦のキーマン
後半戦のキーマンになって見せる。5月10日に左大胸筋の損傷と診断され、戦列を離れていた宮城大弥が、6月27日のソフトバンク戦(京セラドーム)で復帰登板を果たした。 【選手データ】宮城大弥 プロフィール・通算成績・試合速報 プロ入り後、初めての負傷離脱とあって「(リハビリ期間は)長く感じましたけど、戻ってこられてよかった。万全な状態で、チームに流れを持ってこられるような投球ができればベストだと思う」と強く誓っていた。その言葉どおり、復帰登板は5イニングを85球、許した安打は2本に抑えての無失点投球で今季3勝目をマーク。復帰星を手にした。 復帰登板では“制限”を60球前後に設定されていたが、エース左腕はリミッターを解除。計85球を投じる気迫のマウンドさばきに、中嶋聡監督も「どうしても投げたい……という顔だったので。本当はやっちゃいけない。(宮城の状態が)無事なことを祈ります」と頭をかいた。 7月10日のソフトバンク戦(京セラドーム)では7回112球、8安打2失点の投球にまとめた。ただ、負傷離脱後初の登板間隔が中6日となった17日の西武戦(ベルーナ)では、5回まで無安打と快投を披露するも、6回に6安打の集中打を浴びて、今季ワーストの5失点。後半戦の初戦となった26日のソフトバンク戦(みずほPayPay)の先発マウンドにも上がったが、初回に2本の2ラン本塁打を被弾。その後は得点を与えなかったが、6回4失点で6敗目を喫し、「初回のところがすべてだと思います。立ち上がりから先制点を許してしまったことを反省しなければいけません」と足元を見つめ直す。 ここまで10試合に登板して3勝6敗、防御率2.59。8月以降はドッシリと先発ローテーションを守り、チームの反攻に勢いを与えてみせる。 写真=BBM
週刊ベースボール