優勝経験がある若隆景が新大関・大の里を撃破 持ち味の低く鋭い攻め発揮
◇大相撲九州場所6日目(2024年11月15日 福岡国際センター) 優勝経験を持つ東前頭2枚目の若隆景(29=荒汐部屋)が新大関の大の里(24=二所ノ関部屋)を押し出し4勝2敗とした。4日目に琴桜、5日目に豊昇龍と大関戦に連敗した実力者が“3連戦”の最後に意地を見せた。 立ち合いは右差し狙いの大の里がやや踏み込んだようにも見えた。しかし若隆景は低い体勢を崩さず、強烈な左おっつけで対抗。我慢しきれない様子で大の里が引いたところを、若隆景が一気に攻めきった。 ABEMA大相撲中継で解説を務めた元幕内・佐田の富士の山本哲博氏は「立ち合いが素晴らしい。下から上へ当たる角度がいいし、その後も低い体勢のまま攻めている。大の里は、小柄な相手が自分の下にいると引きたくなるもの」と指摘。佐田の富士も1メートル90、200キロ超の大型力士だっただけに実感がこもっていた。