GRヤリス こんなに大進化させる改良なんてある? MT派だけど8速AT登場を歓迎!
ダート走行で8速ATのありがたみを知る
GR-DATのありがたみはダート走行でより強く感じた。ここでは進化型GRヤリス・プロトタイプの6MT車とGR-DAT車を試乗した。6MT車には競技用ハンドブレーキが装着されていた。全日本ラリー選手権参戦での学びを生かし、パーキングブレーキをステアリングホイール横に移動。角度を立てることで引きやすさを向上させ、操作時の負担軽減を狙う。RCにメーカーオプションだ。 「サイドブレーキはシフトレバーの後方にあるもの」という刷り込みが強いためか(?)、サイドブレーキを引くタイミングではつい手を真下に降ろしてレバーをまさぐってしまった(当然そこにレバーはなく、とっちらかる)。せっかく理想的な位置にレバーがあったのに生かし切れなかったわけだが、レバーの配置変更が理に適っているのは一目瞭然だ。 試乗コースでは2速で旋回しながら急減速しつつ、1速へのシフトダウン後にパーキングブレーキのレバーを引いて向きを変えるという、短時間に複合的な操作を求められた。このシーンでは通常の位置にレバーがあろうとなかろうと、変速操作から解放されることが何より大きい。ブレーキ操作とステアリング操作、パーキングブレーキを引くタイミングに意識を集中できるからだ。 サーキットではMTの操作を楽しみたい派の筆者も(タイムを重視するならGR-DATだが)、ダートでは迷わずGR-DATを選択する。そして付け加えておきたいのは、舞台がサーキットだろうとダートだろうと、MTだろうとGR-DATだろうと、進化したGRヤリスを振り回すのは抜群に楽しいということである。 新型GRヤリス RZ"High Performance" 全長×全幅×全高:3995mm×1805mm×1455mm ホイールベース:2560mm 車重:1280kg(8速ATモデルは1300kg) サスペンション:Fストラット式/Rダブルウィッシュボーン式 エンジン形式:直列3気筒DOHCターボ エンジン型式:G16E-GTS 排気量:1618cc ボア×ストローク:87.5mm×89.7mm 圧縮比:ー 最高出力:304ps(224kW)/6500rpm 最大トルク:400Nm/3250-4600rpm 過給機:ターボチャージャー 燃料供給:DI+PFI 使用燃料:プレミアム 燃料タンク容量:50l トランスミッション:6速MT(iMT) 駆動方式:AWD WLTCモード燃費:- 市街地モード- 郊外モード- 高速道路モード-
世良耕太
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