「2度も来るなんて」2007年能登半島地震から17年…花言葉は“忍耐” 雪割草まつりで再会喜ぶ姿も
当時、商店街通りの理事を務めていた男性は地震が起きた当日、「雪割草まつり」を開く予定だったと話します。 総持寺通り協同組合 五十嵐義憲さん 「誰かが遠い所で“これで全部中止やぞ”と言ったのは聞こえていた。出店をしていた人は何人か戻って、食べ物屋さんだったけど、なんか調理して皆さんに配ったということは聞いている」 ■「17年前の倍ほど強力」「2度もなぜ」“復興感謝の碑”に人気なく 商店街で70年以上続く洋品店の男性は、当時のことをはっきり覚えていると話します。 シモグチ洋品店・下口昌彦さん 「“またか”という感じだったね。17年前はもうないだろうと思っていたけど、今度はそれの倍ほどの強力な地震でしょ。嘘だろっていう感じ」 そして25日。門前町の總持寺通りには人気は少なく、復興感謝の碑に今年手を合わせる人の姿はありませんでした。 「午前9時41分です。17年前の能登半島地震のあと建てられた石碑の前には、毎年多くの人が集まり法要が営まれますが、今年は元日の地震の影響で集まりも無くなってしまいました」(記者) 「今年できんわいね、できんと思うよ。(前の地震から)やっと直ってあれやと思った矢先にこうなると思わんかった。あの時は直して入られたけど…全然ダメ。前は互いに若かったし人もおったし職人思ったけど、(今回は)職人もおらんし人もおらんしどうなるって」(住民の女性) 再び大きな被害を受けた輪島市・道下地区も多くの住宅に被害が及びました。前回の地震と同じ場所に仮設住宅の建設が進められていますが、復旧は道半ばです。 森裕一 道下総区長 「(前の地震から)17年だって。もう来ないだろうとみんな思っていたが、今回はそれとは比較にならない、地震の揺れの体感も。皆さん言ってる」 森さんは前回の地震で建て直さなかった住宅が、今回軒並み大きな被害を受けたと言います。 森裕一 道下総区長 「2度も何でこうなるんだろうと思います。中々復旧作業が見えてこない。本当に珠洲の先から志賀町の方までが軒並みひどいことになっている。人口も減ってますし、その辺が(前回と)また違う」 十数年にわたり復旧を進めてきた住民の復興への思いを裏切る形となった今回の地震。今後の先行きはまだ見通せない状況です。
北陸放送