「2度も来るなんて」2007年能登半島地震から17年…花言葉は“忍耐” 雪割草まつりで再会喜ぶ姿も
2007年に発生した能登半島地震から25日で17年です。元日の地震と合わせて2度も大きな被害を経験した輪島市の住民からは悲痛な声が聞かれます。 【写真を見る】「2度も来るなんて」2007年能登半島地震から17年…花言葉は“忍耐” 雪割草まつりで再会喜ぶ姿も 石川県輪島市門前町でおよそ30年続く恒例行事・雪割草まつり。24日、避難所となっている門前東小学校で開かれました。 総持寺通り協同組合 宮下杏里さん 「“被災者が…”とか何も思わなくていい。楽しんでいるとみんな寄ってくるし、みんなも楽しめると思うので遠慮せず楽しみましょう!」 今回の雪割草まつりを企画したメンバーのひとり、宮下杏里さんは高齢化が進む門前町に活気を取り戻したいと活動を続けています。 総持寺通り協同組合 宮下杏里さん 「1月1日からずっと避難所で生活しているけど、住んでいる方々が元気がなくなっていっているなというのも正直実感していて…これはヤバイと思って。みんなが楽しめる何かを作らなきゃと考えたのがきっかけ」 例年、まつりが開かれている総持寺通り商店街は地震で家屋が倒壊したほか、災害廃棄物の仮置き場などになっていて、今年は避難所にもなっている商店街近くの門前東小学校を会場に門前そばや焼き鳥などの飲食ブースや、雪割草の販売ブースなどが設けられました。 「以前こちらの方にご縁があったので、知った方にお会いしたくて来た。本当にがんばってもらいたいなと思う」(七尾市から訪れた人) 地震で大きな被害を受けながらも雪割草まつりの開催で久しぶりの再会を喜ぶ住民たち。一方、門前地区が地震の被害を受けたのは今回だけではありません。 ■17年前の能登半島地震当日にも開く予定だった“雪割草まつり” 2007年3月25日午前9時41分。17年前の25日、能登半島沖でマグニチュード6・9の地震が発生し、輪島市と志賀町、七尾市を震度6強の揺れが襲いました。輪島市で燈籠の下敷きとなり女性1人が死亡したほか、あわせて3万棟近い住宅に被害が出ました。門前地区でもおよそ3割の建物が全半壊となる被害を受けました。