コメルツ銀巡る争い、ドイツ銀は関与せず-「まだやるべきことある」
(ブルームバーグ): ドイツ銀行のイェームス・フォン・モルトケ最高財務責任者(CFO)は25日、同行の事業戦略に引き続き専念していくと述べ、事実上、コメルツ銀行を巡る争いには関与しない意向を示した。
同CFOはバンク・オブ・アメリカ(BofA)が主催した会議で、「統合を考える体制が整うまでにまだやるべきことがある」と述べ、「まずは自分たちに焦点を当て、われわれのビジネスから価値を引き出すことに軸足を置いている」と続けた。
フォン・モルトケ氏の発言は、イタリアのウニクレディトから一方的なアプローチを受けているコメルツ銀に対し、ドイツ銀が支援を急いでいないことをあらためて示唆している。ドイツ政府は、コメルツ銀の買収に反対の立場を示しており、ウニクレディトがコメルツ銀の株式21%を取得した方法についても批判的だ。
ブルームバーグ・ニュースは以前、コメルツ銀行の買収をより難しくする方法をドイツ銀が模索していると報じていた。
原題:Deutsche Bank CFO Rules Out Role in Battle for Commerzbank (1)
(抜粋)
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Arno Schuetze