マカオ 2024年11月の住宅不動産市場、前月から取引数増も平均平米単価は下落
このほどマカオ政府財政局(DSF)が公表した最新統計によれば、今年(2024年)11月の住宅売買・移転にかかる不動産印紙税の対象となった取引件数は前月から46件増(18.2%増)の299件だったとのこと。 一方、実用面積あたり平均平米単価については前月から6.6%下落の7万4364パタカ(日本円換算:約143万円)に。 マカオでは昨年1月初旬のウィズコロナ転換を機にインバウンド市場の回復が進み、経済波及効果が期待されていたが、不動産市場については高金利が続く状況と経済の先行き不透明感といった懸念材料も存在し、しばらくの間、取引件数・平均平米単価とも振るわない状況が続いていた。今年の年初からは不動産価格抑制策の一部緩和もスタートし、4月20日から不動産価格加熱抑制策が全面撤廃されるに至った。最近、香港・マカオの銀行が米国の利下げに追随していることや中国本土における住宅不動産市場が下げ止まったとみられることなどもあり、今後のマカオの動向が注目される。