【函館スプリントS・特捜班のガチ】好走のイメージしか湧かないウイングレイテスト 初の千二でも騎手&調教師が太鼓判
[GⅢ函館スプリントステークス=2024年6月9日(日曜)3歳上、函館競馬場・芝1200メートル] いよいよ今週から函館開催がスタート。日曜メインにはGⅢ函館スプリントステークス(9日=芝1200メートル)が控えている。快速馬がズラリと揃った激戦で、人気の盲点になりそうなのは…。 今年の函館スプリントSは上がり馬たちが注目を集めている。アサカラキング、サトノレーヴ、ビッグシーザー…近走の充実ぶりは著しく、北の大地での重賞初制覇をもくろんでいる。ただし、いずれも上位人気は必至で、馬券的な妙味となると微妙なところ。そんな中で“伏兵評価”に反発すべく燃えている実績馬がいる。昨秋にGⅡスワンSを制したウイングレイテストだ。 ここ2戦は8、4着と連敗中だが、それぞれ敗因は“展開不向き”とハッキリ。主戦の松岡が「ペースが速くなったし、後続の目標になってしまった」と振り返るように、2走前の阪神C(8着)も、前走の1351ターフスプリント(4着)も前崩れの展開に泣いた。 そこで今回、陣営が矛先を向けてきたのが、初めての1200メートル戦。松岡が「最後まで集中して走れそう」と歓迎の意向を示せば、管理する畠山調教師も「速い馬を前に見ながら、競馬はしやすそう」と好走のイメージを描く。 中間は美浦トレセンで下地をつくってから函館競馬場に入厩。「海外でもカイバが落ちないくらいの馬ですから(笑い)。輸送疲れもなく順調です」とは担当の木塲追助手。最終追い切りに騎乗した松岡も「折り合いがついていい走り。1週前に感じた背中の緩さも解消して、状態は上がってきました。7歳馬ですから、こういう環境の変化も馬にとってはいい刺激になっていると思います」と太鼓判を押すデキに仕上がった。 舞台は開幕週の平坦コース。「先行力の生きる舞台」(松岡)で、昨秋のGⅡスワンSに続く2度目の重賞勝ちを果たす。
東スポ競馬編集部