ピケオーに代わって緊急参戦の璃久「みんなが“場違いだな”と思っている。失うものは何もない。決勝で和島さんと」【K-1】
「K-1 WORLD MAX」(3月20日、東京・国立代々木競技場第一体育館)に関する会見が3月5日、都内で行われ、-70kg世界最強決定トーナメントである「K-1 WORLD MAX 2024」の1回戦のカードが発表された。 会見では参戦が予定されていたジョーダン・ピケオー(オランダ/Mike’s Gym)がアキレス腱断裂、ヴァシリ・セメノフ(ロシア/Archangel Michael)が右手人差し指の中手骨の骨折のため欠場し、代わりに璃久(HIGHSPEED GYM)とカスペル・ムジンスキ(ポーランド/Armia Polkowice)が出場することが発表された。 璃久はシュートボクシング(SB)で実績をあげ、2023年7月のKrushでK-1グループに初参戦。いきなりスーパー・ウェルター級のホープ的な存在だった森田奈男樹にKO勝ちを収めると、次戦では12月のK-1大阪大会でK-1の常連ファイターでHEATキックミドル級王者のアビラル・ヒマラヤン・チーターからダウンを2回奪ったうえでの判定勝利を収めている。 会見に出席した璃久は「今回、このような形で大きい舞台にまた呼ばれたことはすごくうれしいんですが、“場違いだな”とみんな思っているので、そこは失うものは何もないので、その強さをしっかりと出して、1回戦はとりあえずKOで勝って7月の本戦に出場したいと思います。応援よろしくお願いします」と挨拶。
オファーをもらったときの心境については「間違い電話かなと(笑)。さっき知ったんですが、僕はピケオー選手の代わりなんですか? 代わりにならん(笑)。でも、これも運だと思うんですよ。この前、初めてK-1に出させてもらって、アビラル選手という偉大な選手とやらせてもらって、そこで結果を残したんで今回オファーをもらえている。そこは自信を持っていきたい。トーナメントにいろいろな選手がいるが、調べたらみんなベルトを持っている。中島選手もすごい選手。僕だけですよね。びっくりするくらい“誰?”みたいなのは。僕もファン目線で“海人選手とか野杁選手来るんちゃうか?”とずっとドキドキしていた。“これ絶対おもろいな”とか思っていたら間違い電話が来てびっくりした。でもそこは自信を持って、失うものは何もないんで、1回戦を突破して本戦に出られるように頑張りたい。まさか自分が出るとは思っていなかったので、ホンマにラッキー。暴れ回ったろと思って、かき回す感じでいったろうかなと思っているんで」と時折り笑いをまじえながらも1回戦突破への決意を見せた。 優勝者について問われると「和島さんでしょう。違う。間違えた(笑)。俺や」とひとボケ。そして「7月にKrushに出させてもらったときに、ずっと一緒にやってきた和島さんに“いつか超えたい”ということをマイクで言えて、1年も経たないうちにこういう同じ舞台に出させてもらうというのは感慨深いものもある。もう友達とか知り合いとかなしで本気で最後にぶつかることができるように、まずは1回戦頑張ります」と和島大海との決勝での対戦に思いをはせた。 対戦相手のデング・シルバについては「190センチで怖くて、胸にベルトのタトゥーが入っている。手足が長い。こんなのヨーイドンで行くしかないじゃないですか。ホンマに。これ書かんといてくださいよ。僕の作戦がばれちゃうんで(笑)」と最後までリラックスムードだった。
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