中学生になった息子の「修学旅行費のお知らせ」が来ました。毎月5000~7000円の集金があります。集団の国内旅行なのに、こんなに掛かるものなのでしょうか?
中学校では子どもに何かとお金がかかりますが、修学旅行ではある程度まとまった費用が必要です。学校によっては「修学旅行費の積み立て」として、毎月一定金額が徴収されるところもあるでしょう。 今回は中学校の修学旅行にかかる費用相場と、旅行費以外に必要なお金について解説します。
修学旅行はお金がかかる
まずは、修学旅行にかかる費用について解説します。ご家庭では、これから始まる修学旅行に向けて、まとまったお金を貯めなければなりません。 しかし、何にどれくらいお金が必要なのかわからなければ、どのくらい貯めればよいか見当がつかないでしょう。旅行費は行き先や体験学習の種類によって異なりますが、おおまかな相場は決まっています。 公益財団法人日本修学旅行協会が公表した「修学旅行実施基準概要」によると、旅費については、多くの地域で保護者の負担軽減を考慮する旨が記載されています。そのため家庭ごとの経済状況を考えて、高すぎないように配慮されているのです。 ■修学旅行費の相場 公益財団法人日本修学旅行協会が実施した2023年度の調査によると、全国の公立中学校の修学旅行にかかる平均費用は、生徒1人あたり5万8461円~6万7880円です。行き先や宿泊先などの条件で金額は多少上下しますが、おおよそ6万円前後と捉えておけばよいでしょう。 また同資料によると、修学旅行の実施時期は5月が最も多いと結果がでました。なお、2021年では10月・11月に実施されるケースが多数です。 実施時期が早まった分、月々の集金額が高い傾向があります。そのため家庭によっては、「集金額が多くなった」と不満を感じる方も多いでしょう。 ■最終的な集金額はあまり変わらない 毎月の集金額の多さに不満を覚える場合もありますが、最終的な集金額が増えているわけではありません。同機関が実施した2019年の調査では平均旅行費は6万2036円であり、現在とほとんど変わっていません。毎月の集金額が増えたとしても、支払い期間は短いことが予想されます。 ■集金方法は学校によって異なる 修学旅行費の徴収は、学校によって方法が異なります。主な集金方法は、以下の通りです。 ●学校納入金と合算して積み立てる ●旅行会社経由で引き落として積み立て ●持参による分割払いや一括払い ●振り込みやコンビニ払いによる旅行会社への支払い 積み立ての場合は基本的に分割ですが、学校によっては一括払いを受け付けている場合もあります。どちらにしても前払いが基本のため、事前に費用を用意しておくことをおすすめします。