エポンヘッド×アクラシャフト。操作性ヘッドと硬めシャフトで球筋が安定する!【人気ゴルフ工房のぶっ飛びドライバーをキング・オブ・試打が語る】
●ヘッド/エポン AF-106(10度) 「飛びのエポン」の設立45周年を記念して発売されたフラグシップモデルで、「伝統・継承」がコンセプト。エポンらしく、ヘッド体積は460ccながらも投影面積が小ぶりになるディープフェースで、ヘッド形状はやや洋ナシ型なので左が気になるハードヒッターにとって構えやすく、叩けば叩くほど飛ぶモデルになっている。また、打感向上のためにフェース素材には鍛造のパワーチタンカップフェースを採用。打感、打音だけでなく形状美も追求した伝統的な製法とフォルムで、まさに「伝統・継承」を地でいったモデル。価格/オープン。 ●シャフト/アクラ TZ RPG H62 M-4(45.25インチ) 2019年に全米オープンを制したゲーリー・ウッドランドが使用していた『アクラ ツアーZ RPG』の後継モデル。シャフト全長に5軸高弾性超軽量カーボンを使用。安定性を高め、スウィングによるしなりの再現性を高めます。最高度な航空宇宙グレードの高弾性複合素材で、複数層と組み合わされて高強度と滑らかなフィーリングを実現したシャフト。価格/オープン。
中弾道の強弾道でHSが遅い人はランが稼げる
ここからは堀越プロの試打結果とインプレッションをお届けする。 「まず、『本当に460ccあるの?』と思うほどヘッドがかなり小ぶりです。エポンは数えきれないほど打ってきましたが、このヘッドもご多分に漏れず綺麗な顔で、『ぜひ操作してください』と打ち手に投げかけてきています。 『アクラ』のシャフトはウッドランドが全米オープンに優勝したときに打ったことがありますが、かなりの歯ごたえがあったと記憶しています。これも、かなり硬めでいわゆる“S”ではないですね。日本のカスタムシャフトブランドの“S”よりも硬いです。しかし、素振りをしてみると、とても気持ちいい振り感でヘッドとシャフトのバランスの良さが伺えます。 とはいえ、持った瞬間に“重い”と思い、計測したら314gあったので、これをHS40m/sくらいのゴルファーや、力があるけどアベレージゴルファーが使えるかと言えば厳しいと言わざるを得ません。やはり左に行かせたくない競技志向の上級者で、自身で球をつかまえられるゴルファーでないと、難しいでしょう」(堀越プロ) 打ってみると、弾道計測器(ラプソードMLM2PRO)では、打ち出し角は低く、低スピンの強弾道で飛んでいく弾道が映し出されていた。 「イメージどおりの球が出ました。低スピンの中弾道で強い球です。素振りのときと同じで、やはり振り心地がすごくいいですね。シャフトが重くて硬いのに振り心地がいいというはヘッドとのバランスの良さなのでしょう。 打ってみてHS40m/sくらいの人が使える気がしてきました。河川敷などのゴルフ場でやや低めの球で風に負けない強弾道が打ちたい人であればこのスペックで問題ないです。理想の球が打てると思います。 ただどうしても低スピンになってしまうので、もともとスピンが入らない人には向いていません。パワーがあるゴルファーでもこれがアンダースペックとなることはほぼほぼないと思います」と堀越プロ。 オフセンターヒットの強さをみると、「正直、ミスに強いモデルではないですね。やはり、スウィングで球を操りたい上級者が、『思い通りの球を打てるのでやさしい』と思うクラブです。あとは、どう打ってもフックが出る。またはどう打っても球が上がるという人もいいと思います」とのこと。 ヘッドスピード42m/s前後で5球を打っての平均は下記のとおり。 ボール初速 62.9m/s / 打ち出し角 10.9度 / スピン 2391rpm / キャリー 224.6Y / 総飛距離 247.0Y
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