『冬のソナタ』日本での初放送から20年!ペ・ヨンジュンの魅力と熱狂を今振り返る
『冬のソナタ』日本での初放送からはや20年…。現在BSテレ東で、再放送が始まって話題になっています。ペ・ヨンジュンの初来日時には羽田空港におよそ5000人のファンを集め、一大韓流ブームを巻き起こしました。当時の韓流ブームの様子をライター・上田恵子が振り返ります。 * * * * * * * ◆『冬のソナタ』日本での初放送から20年 現在、BSテレ東にて懐かしの韓国ドラマ『冬のソナタ』が再放送されている(月~金曜 午前10時55分~)。ぺ・ヨンジュンとチェ・ジウが主演を務めたこの“冬ソナ”は、2002年の1~3月に韓国のKBSで放送されていた恋愛ドラマだ。 日本のNHK BSで初めて放送されたのは翌2003年の4~9月(同年12月に再放送)。2004年には地上波のNHK総合で、そして同年12月にはNHK BSにて字幕付きの完全版が放送されている。 筆者が『冬ソナ』を初めて観たのは、2003年12月の再放送時。過労でダウンし、寝込んでいた時期だった。ヨレヨレになった心身に、郷愁を誘う美しい映像・ストーリーの『冬ソナ』は沁みに沁みた。 日本での初放送からちょうど20年。筆者のように、「懐かしい~!」と言いながらドラマを観ている人は多いのではないだろうか。
◆羽田空港には約5000人のファン ぺ・ヨンジュンが初めて来日したのは2004年4月。主演映画『スキャンダル』のプロモーションのためだった。 羽田空港には約5000人のファンが押しかけ、その後に行われたファンミーティングでは、チケットが無く会場の渋谷公会堂に入れなかったファンが外にあふれた。メディア席も全然足りず、筆者はギリギリで座ることができたものの、通路に立ったまま取材する記者もいた。 おそらく主催者側もメディア側も、彼にそこまで桁外れな人気があるとは想定していなかったのだろう。結局、ぺ・ヨンジュンのポテンシャルを正確に把握していたのはファンだけだったのだ。 初来日時、筆者もペ・ヨンジュンにインタビューすることができた。爽やかな笑顔で、「はじめまして、ペ・ヨンジュンと申します。今日はよろしくお願いします」と握手を求めてきた彼の第一印象は、「テレビで見るより背が高くて、ほっそりした人だな」というものだった。 とにかく彼が動くたびに、ものすごくいい香りがしたことを覚えている。時折ジョークを交えながら低い声でゆったりと話す、相手を緊張させない穏やかな空気をまとった人だった。日本の雑誌の表紙に書かれた文言を普通に読んでいたので、かなり日本語の勉強をしてきてくれたのではないかと感じた。