県内で組織把握も "トクリュウ” 取り締まり強化へ「県警5部門13課によるチーム」発足《長崎》
NIB長崎国際テレビ
SNSなどでつながり離合集散を繰り返す匿名・流動型犯罪グループ通称「トクリュウ」の対策を強化するためのチームが県警に発足しました。 関東を中心に頻発している強盗事件などの凶悪犯罪。部門を超えた連携で取り締まりにあたります。
匿名・流動型犯罪グループ通称「トクリュウ」。 匿名性の高いSNSなどで特殊詐欺などの犯罪を行う集団です。 8月頃から関東を中心に頻発している強盗事件などの凶悪犯罪にも関わっていて、実行役を求人サイトやSNSを使った「闇バイト」で募るのが特徴です。 県警はこの「トクリュウ」の取り締まりを強化するためのプロジェクトチームを5日に結成。 13日は初めての会議が行われました。
(司令塔 門脇 隆仁 首席参事官) 「匿名流動型犯罪グループの捜査においては一般的な事件捜査と違い、様々な課題や困難性も多い。対策を地道に粘り強く講じていかなければ、県民の安心安全を確保することはできない」
刑事部、交通部、生活安全部、地域部、警備部の5部門、13課によるチーム。 それぞれがこれまで蓄積してきた情報やノウハウを一元的に集約させ、犯罪グループの実態解明や、戦略的な取り締まりの強化、犯罪収益のはく奪を目指します。
県警によりますと、県内でも「トクリュウ」と認められる組織を把握していて、警戒を強めているということです。
(組織犯罪対策課 人見治弘 次席) 「いつどこで発生するかわからないので、アンテナを高く県民の皆様の安全・安心の確保に努める」
県内ではこれまでに「トクリュウ」による強盗事件の発生はないものの、SNS型の投資・ロマンス詐欺は増加傾向にあり、今年は先月末時点で138件、あわせて8億5000万円あまりの被害に上っています。