危険な暑さ各地で…猛暑日が続出 静岡市で39度超 梅雨どこへ?気象予報士が解説
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4日、静岡では39度を超える記録的な暑さとなりました。 徳田留美気象予報士と見ていきます。 4日は本当に危険な暑さになりました。 全国で最も気温が上がったのが、静岡市の39.3度です。 観測史上、静岡では最も高くなりました。 関東・甲州では、山梨県で37.5度と体温を超えるような暑さになりました。 東京都心でも35度で、2024年初めての猛暑日になりました。 そのほか、全国の猛暑日の地点が63と、2024年で最も多くなりました。 ――まだ梅雨ということだが、暑くなるのが早いのでは? 7月上旬にしてはだいぶ早い暑さだと思います。 午後4時時点では、夕方になっても関東から西は30度以上のところが多いです。 静岡市がまだ36.6度もあり、東京都心でも33度。 山梨県でもまだ危険な暑さになっています。 なぜこんなに暑かったのかというと、4日は夏の主役の太平洋高気圧が北に張り出しが強くなっていて、西日本、東日本が広く覆われていました。 まるで梅雨が明けたような気圧配置で真夏の空気に覆われました。 4日の最高気温の図と比べてみると、高気圧に覆われているところで特に猛烈な暑さになったことが分かります。 特に記録的な暑さになった静岡市なんですが、理由は山越えのフェーン現象が加わっているからです。 静岡市の南西には高い山があり、南西の風が山を吹き越えて乾いた熱風となって吹き付けたからなんです。 ――まだ梅雨だが、これから雨は降るのか? 今はいったん梅雨前線が弱まっていますが、来週になるとまた梅雨前線がかかってくるので、関東から西でも梅雨空が戻ってきそうです。 ただ、この暑さで4日は熱中症警戒アラートが東京や神奈川などの関東や四国、九州など15都県で出されていたんですが、熱中症による救急搬送が相次いでいます。 東京消防庁によりますと、4日午後3時までに19歳から100歳までの男女合わせて47人が熱中症により医療機関に救急搬送されました。 このうち34人が60歳以上の高齢者で、重症者は90代の男性1人でした。 熱中症の搬送者増えているわけですが、水分補給をするなど警戒が必要です。 飲み物を持ち歩いたり、なるべく涼しいところで過ごしてください。 ――あすの天気はどうなる? 4日以上に暑くなるところがありそうです。 5日の予想最高気温ですが、35度以上まで上がる地域が広がる可能性もあります。 東京都心でも再び35度の予想となっています。 ――夜も寝苦しい夜が続きそう? 4日夜、東京都心が夜の9時で28度の予想で、関東から西で熱帯夜のところが多くなりそうです。 ――この先の天気はどうなっていく? 少なくとも今週いっぱい、7日の日曜日までは真夏のような暑さが続いてしまいそうです。 ――8月、9月は例年と比べて暑さは? 梅雨明けしたら、またさらに暑くなることは予想されます。 もしかしたら40度を超える日も出てくるかもしれません。 危険な暑さはしばらく続くということなので、熱中症対策を万全にしてください。