OA中のスタジオに…ウーバー配達員? 突然声が出てしまう“トゥレット症”の怜音さん(29) 症状を知ってもらえると「めっちゃ生きやすい!」
名古屋から車で5時間。いまだにあちこちに地震の爪痕が残ったまま。 (怜音さん) Qトゥレット症患者の避難所生活については? 「かなりきついと思う。声が出ちゃうと、対人関係でトラブルになる。場所を選べないのは相当しんどい」 ■突然大声が出て…「マジでごめん!って思う本当に。許してって」 (怜音さん) 「現場入りします。お願いします!」 授業は、地域支援センターの一角で。依頼したのは、施設を管理する多木さんです。 (ピアサポート北のと 多木和也さん) 「炊き出しの様子を(目の前で)見て、すごく心に響くものがあった。ぜひ怜音さんの話を地域の皆さんに聞いていただけたら」 (怜音さん) Q気合い入ってます? 「能登の人はウーバーを見たことない人もいるので。バッグを持ってきた」 準備万端です。 (怜音さん) 「シャ!おはようございます。ウーバーウーツでございます!」 参加したのは、親子連れや高齢者など15人。 (参加者) 「1年生のランドセルみたい」 予想通り皆さんの興味は大きなバッグに。怜音さんは自身の心の傷を語り出しました。 (怜音さん) 「町を歩いていたらびっくりさせちゃう。怖い思いをさせてしまった。夜道で叫ばれたこともあった。ごめんねマジでごめん!って思う本当に。許してって思う。みそぎでもある。みんなに(炊き出しで)喜んでいただく。帳尻合わせで僕はメンタルを保っている」 自分に降りかかった困難、他人に理解されない悔しさ。 (怜音さん) 「(配達先で)大きい声が出ちゃった。『あいよ、あいよ、あいよ』って。『なんだお前気持ち悪いな』(と言われた)。病気の説明をしました。だけど『病気なら治せよ。出歩くんじゃねぇよ』と言われて。説明してもわかってもらえない。『気持ち悪いから喋るな』とか言われて、こんな見た目だけど俺泣いた。えへへ。いつも楽しいことばっかりじゃないよね」 なんとか折れずに、ここまで歩いてきたと聞いた参加者からは… (穴水町民) 「嫌なこともあって、いろんな経験をして大きくなっていくと思っている。嫌なことを乗り越えるための方法は何かありますか?」
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