200万円の目標達成 南房総市の低名山「富山」整備のCF型ふるさと納税(千葉県)
南房総市が、市内で有数の人気を誇る低名山、富山(とみさん)の登山環境整備などを目的に行っているクラウドファンディング(CF)型のふるさと納税で、目標金額の200万円を達成した。寄付の募集は8日まで行われており、市では引き続き寄付を呼び掛けている。 「南総里見八犬伝ゆかりの富山を守りたい」と銘打ち、登山客らが快適に登山できる環境づくりをしようと企画。ふるさと納税総合サイトの「ふるさとチョイス」と、登山情報アプリを手掛ける「YAMAP」が共同で行う、自然と環境保全をテーマにしたCF型ふるさと納税のプロジェクトに参加している。 富山の長年の課題である▽浸食流出した登山道の修繕▽被災木の処理▽山頂景観の確保▽登山道を周回する市営路線バス富山線の維持――などを解決しようと、山の日の8月11日から募集を開始。映画「八犬伝」公開日の10月25日に目標金額の200万円を達成し、5日時点で127人から233万円の支援が集まっている。 地元住民や富山に登ったことのある人からの寄付もあり、「親子で登山した思い出の山です」「美しい山の保全に役立てて」といった応援メッセージも寄せられているという。 市の担当者は「多くの支援に感謝。南房総は海のイメージが強いかもしれないが、冬場の登山も楽しめる登りやすい山も魅力の一つ。より多くの人に足を運んでもらえるよう、整備していきます」と話している。 プロジェクトは8日までで、市では引き続き支援を呼び掛けている。寄付や返礼品などの詳しい内容は、「ふるさとチョイス」から確認できる。 詳しい問い合わせは、南房総市企画財政課(0470・33・1001)へ。