日本発のフェイストラッキング技術を展示するHELTEC【TGS2024】
東京ゲームショウ2024(TGS2024)のビジネスソリューションコーナーにあるHELTECのブースでは、東映ツークン研究所が開発した日本発のフェイシャルトラッキングシステム「FCS」を中心にアピールしていた。 【関連画像】顔にマーカーなどを張らずにフェイシャルトラッキングができる 「FCS」は、年間44万円(税込み)で利用できるフェイシャルトラッキングシステム。「日本発であることと、オートトラッキング機能を搭載していることが強み」とHELTEC(茨城県ひたちなか市)の担当者は語る。 「フェイシャルトラッキングのソフトは海外製品ばかりだが、FCSは日本発なのでサポートが日本語で受けられる。3カ月に1回アップデートすることをロードマップとして出しており、購入者やトライアルを実施したお客様からの要望を聞いて、どんどんアップデートしている。そのあたりは、海外製品よりレスポンスが早いのではないかと思う」(担当者) オートトラッキング機能は、顔にマーカーなどを張らずにトラッキングができる機能のことだ。 「今までのフェイシャルトラッキングソフトでは、顔にマーカーを貼ってここが眉毛、ここが口と設定しなければならないものもあった。このソフトはそういった手間がない」(担当者) FCSは1ライセンス当たり月額44万円ということもあり、大手のゲームメーカーや映画会社などが主なターゲットになっている。 「基本的にハイエンドなクリエイターの思う通りの表情をキャラクターにさせることを前提にしているため、(表情をリアルタイムにキャプチャーに反映させる)ライブ機能はもともと積んでいなかった。お客様からライブ機能があったほうがいいという声があり、24年12月に開催される別の展示会に出展する際には、ライブ機能を実装できるように開発を進めている」(担当者) ライブ機能を搭載することで、フェイストラッキングを使ったリアルタイムイベントも可能になる。 「最近はデジタルヒューマンの研究が盛んになっており、『AI YOSHIKI PROJECT』だとか、足立梨花さんをデジタルヒューマン化したというニュースもあった。今後デジタルヒューマンでライブをしたり、AIで動かしたりすることになるかもしれないが、そのようなところにも今後対応していける」(担当者) (文・写真/安蔵 靖志) なお、日経クロストレンドでは「東京ゲームショウ2024特設サイト」を公開中です。ぜひ、ご覧ください。 ・日経クロストレンド「東京ゲームショウ2024特設サイト」 https://xtrend.nikkei.com/sp/tgs/
安蔵 靖志