福島県内 連日酷暑 今夏初、熱中症警戒アラート
連日、酷暑が襲う中、気象庁と環境省は22日、福島県に今夏初の熱中症警戒アラートを発令し、屋外活動を控えるよう呼びかけた。 福島地方気象台の30観測地点のうち8地点で35度以上の猛暑日、19地点で30度以上の夏日を観測。県北地方や浜通りで気温が上昇し、午後1時45分ごろには、広野町で観測史上最高となる37・3度を記録した。福島市のJR福島駅東口駅前では道行く人が日傘を手に日差しを避けた。 相馬市では市民がクーリングシェルター(指定暑熱避難施設)に涼を求めた。市中央公民館・市千客万来館で休憩を取った無職日浅正己さん(81)は「暑さをしのげる場所はありがたい」と汗を拭った。 農家は炎天下での作業を強いられた。モモの「あかつき」を生産する伊達市の農業佐々木春男さん(63)は「日光が当たり過ぎると実が熟して傷みが早くなる。アラートが出ても休めない」と畑にテントや大型の扇風機を設置して熱中症を対策。「家族や従業員の健康に気をつたい」と力を込めた。会津美里町の田んぼでコメを育てる農業法人グリーンサービス会長の新国文英さん(70)は小まめな追肥や灌水(かんすい)で高温障害に備える。「高温耐性に優れた品種が早く必要だ」と求めた。
23日の県内は大気の状態が不安定となり、気象台は落雷や突風、ひょうに注意を呼びかけている。日中の予想最高気温は福島市で35度、会津若松市で34度の予想。