元世界1位マレー、パリ五輪後に引退表明「もう一度出場できることを誇りに」。ツアー通算46勝、オリンピック連覇【テニス】
37歳のマレーがパリ五輪後に現役引退
元世界ランク1位のアンディ・マレー(イギリス/世界ランク121位)は7月23日、自身のSNSでパリ五輪を最後に20年の選手生活にピリオドを打つと発表した。 【動画】マレーが2つの金メダルを獲得したロンドン、リオデジャネイロ大会の決勝ハイライト 3度のグランドスラム制覇を含む、ツアー通算46度の優勝を誇る37歳のマレーは、27日に開幕するパリ五輪にイギリス代表として5度目の出場を果たすこととなる。 その直前となった23日、SNSを通じて「最後の大会となるオリンピックのためにパリに到着した」と、同大会が現役最後のものになると明らかに。「イギリス代表として出場することは、僕のキャリアの中で最も思い出深い数週間であり、最後にもう一度出場できることを誇りに思う」と綴った。 今年2月に「夏を過ぎたらあまりプレーするつもりはない」と今夏での引退を示唆していたマレーは、3月に左足首の靭帯断裂、6月に背中の手術を受けた。そのため2013、2016年に制した母国イギリスで開催されたグランドスラム、ウィンブルドンのシングルス出場は叶わず。最後にダブルスのみ出場し、初戦で敗退。セレモニーでは、“BIG4”として切磋琢磨しライバルとして立ちはだかったロジャー・フェデラーやラファエル・ナダル、ノバク・ジョコビッチらから惜別のメッセージが流された。 オリンピックでは、2012年のロンドン大会決勝ではフェデラーをストレートで撃破し、イギリス人選手としては104年ぶりの金メダルを獲得。さらに、2016年のリオデジャネイロ大会では準決勝で錦織圭を、決勝でファン・マルティン・デルポトロを破って、シングルスでは史上初のオリンピック連覇を成し遂げた。 2005年に本格的にプロとしてツアーを回り始めて20年。最後の舞台となるパリ五輪ではどのようなプレーを見せてくれるだろうか。
Tennis Classic 編集部