『94歳のゲイ』が日本エイズ学会の市民フォーラムに参加 「同性愛者の存在が認められる社会に…」
京都で開かれた「日本エイズ学会」の市民フォーラムに、94歳の同性愛者の男性が参加し、“差別のない社会”への思いを訴えました。 12月3日、京都で開かれた「日本エイズ学会」の市民フォーラムには、エイズ(AIDS:後天性免疫不全症候群 HIVというウイルスに感染して発症する)と関係の深い領域で活動してきた、関西と北陸の12の市民団体が出展しました。
参加団体のひとつ、大阪市西成区で活動する「HIVカフェ」は、LGBTQの当事者や医療従事者、そして地域のコミュニティの人々が月に1度集まり、HIVやエイズのことを一緒に学んだり、日々の悩みを気軽に話し合ったりしている団体です。この団体に参加している94歳の長谷忠さん。長年、自らがゲイ(男性の同性愛者)であることを他の人に打ち明けられませんでした。差別に耐えてきた自らの人生や、複雑な心境を、歌にしてフォーラムで披露した長谷さん。差別がない社会の実現への願いを、改めて語りました。 (長谷忠さん)「昔はゲイであることを外に出すことは絶対にできなかった。今はLGBTという言葉が一般的になり、時代は大きく変わった。同性愛者の数は少ないかもしれないけど絶対にいる。存在が認められる社会にならないといけない」