「祖母の“孫愛”が重すぎる!」スマホを使いこなすパワフルなおばあちゃんに「孫」も「読者」も困惑【作者に聞く】
SNSに多くの作品を公開しているしまだ(@simada108)さんが、さまざまな方法で人生を謳歌する元気なおばあさんたちを描いた「人生謳歌!元気ばあさま」。書籍化もされた同シリーズの中から、今回は「孫の既読無視に耐えられない祖母の話」を公開。併せて、作者のしまださんに本作の制作秘話などを伺った。 【漫画の本編を読む】祖母の想いが重い! ■「高齢者もスマホを使いこなす現代、こういうこじれた事もあるかもしれないなと考えた」 本作が誕生したきっかけについて、しまださんは「私の描いている漫画はすべて完全なフィクションです(エッセイや日記漫画を除いて)。高齢者もスマホやネットを使いこなす時代ですので、きっとこういうこじれた事もあるかもしれないな…などと考えたのがきっかけです。あと、この漫画を描いていたときに、たまたま私が食べていたお菓子がすごくおいしかったので漫画の登場人物に食べさせたいなと思ったのもきっかけです」と明かす。 祖母と孫の関係性にはリアリティーも感じるが、「特にモデルはおりません。暴走した愛情を持つ祖母と冷静な孫を描こうと思いました。こんなのがリアルにいたらだいぶ厄介だな、と思いますが…。自分では『何か憎めなくてかわいいおばあちゃん』を描いたつもりです。でもXに投稿したときにいただいたリプでは『厄介で怖い』というものがあり、全くそのとおりだと思います」とのこと。 本作に登場する祖母はLINEを完璧に使いこなしているが、そんな高齢者について「すごくいいことだと思います。コロナ禍をきっかけに非接触のコミュニケーションが増えましたが、スマホが使えれば離れていてもそれができるし、ネットで情報を追えるようになるとお年寄りを狙った犯罪も防げるだろうなと思います」と、自身の思いを告白。 最後に、しまださんは「常になるべく視野を広げて学んだりしながら、いろいろなものを描いていきたいと思っています」と自身の今後について語ってくれた。 取材協力:しまだ(@simada108)